プレスリリース 産学協働スクリーニングコンソーシアム(DISC*)始動のお知らせ―企業化合物提供によるアカデミア創薬シーズの実用化支援の加速―

プレスリリース

ポイント

  • AMEDは、創薬支援戦略部が本部機能を担う創薬支援ネットワークが支援するアカデミアで生み出された創薬シーズの実用化に向けて、企業各社より提供された化合物ライブラリーを利用して化合物を探索する産学協働スクリーニングコンソーシアム(DISC*)を構築しました。
  • AMEDは、DISCを活用して創薬総合支援事業(創薬ブースター)による創薬支援を加速します。
  • DISCでは、企業化合物ライブラリー構築に合意した企業22社が提供した合計約20万の化合物を使って、来年早々からアカデミア発の創薬シーズを対象としたスクリーニングを開始する予定です。

会員企業一覧(五十音順)

1 味の素製薬株式会社
2 あすか製薬株式会社
3 アステラス製薬株式会社
4 エーザイ株式会社
5 大塚製薬株式会社
6 小野薬品工業株式会社
7 科研製薬株式会社
8 キッセイ薬品工業株式会社
9 協和発酵キリン株式会社
10 興和株式会社
11 塩野義製薬株式会社
12 第一三共株式会社
13 大日本住友製薬株式会社
14 大鵬薬品工業株式会社
15 武田薬品工業株式会社
16 田辺三菱製薬株式会社
17 帝人ファーマ株式会社
18 日本新薬株式会社
19 日本たばこ産業株式会社
20 富士フイルム株式会社
21 株式会社PRISM BioLab
22 持田製薬株式会社

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下「AMED」という。理事長 末松 誠)は、アカデミア創薬シーズの実用化支援を目的として、医薬品候補化合物探索のための産学協働スクリーニングコンソーシアム(以下「DISC」という。)を構築しました。

AMED創薬支援戦略部の呼びかけに合意した企業22社から提供された約20万化合物を用いて、創薬総合支援事業(創薬ブースター)で企業化合物ライブラリーによるHTS**の実施が必要と判断された創薬シーズ(創薬標的)に対してスクリーニングを行い、その結果を会員企業にフィードバックする取組として、DISCを今後本格的に稼働させます。

現在、スクリーニングの実施準備を進めており、来年1月から順次開始する予定です。

*  Drug-Discovery Innovation and Screening Consortium
** High-throughput Screening

DISC*とは

1.目的

アカデミアで生み出された研究成果のうち、AMED創薬支援戦略部が医薬品としての実用化の可能性が高いと判断した創薬シーズに対して、本コンソーシアムの会員企業から提供される化合物群をスクリーニングに活用することで、創薬シーズの実用化の可能性をより高めることを目的としております。

2.期待される効果

アカデミアの研究者は一度に複数の企業の化合物へのアクセスが実現し、自らの研究成果の実用化の可能性が高まると考えられます。一方、会員企業はアカデミアにある新しい創薬シーズにアクセスする機会が増え、自社ライブラリーの持つ潜在的な価値を更に引き出すことが可能となると考えられます。

また、これらの取組の仲介役となって橋渡しを行うAMED創薬支援戦略部が日本のオープンイノベーションを加速し、産官学が共同して医薬品創出に貢献することができる、世界でも極めて珍しいユニークな取組と言えます。

*  Drug-Discovery Innovation and Screening Consortium

お問い合わせ先

事業に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人日本医療研究開発機構
創薬支援戦略部 DISC事務局、連携推進・広報担当
〒530-0011 大阪市北区大深町3-1
Tel:06-6372-1779
E-mail : id3desk”AT”amed.go.jp

報道に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人日本医療研究開発機構
経営企画部 企画・広報グループ
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-1
Tel:03-6870-2245
E-mail:contact”AT”amed.go.jp

※E-mailは上記アドレス”AT”の部分を@に変えてください。

掲載日 平成27年12月22日

最終更新日 平成27年12月22日