創薬企画・評価課 産学協働スクリーニングコンソーシアム(DISC)

基本情報

分野 医薬品創出
開発フェーズ 応用
お問い合わせ先
E-mail: id3disc”AT”amed.go.jp(※Replace “at” with @.)

公募情報

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ニュース

事業の目的

本コンソーシアムは、会員企業から提供される化合物ライブラリーを用いて、創薬総合支援事業(創薬ブースター)でHTS*の実施が必要と判断された創薬シーズ(創薬標的)に対してスクリーニングを行い、その結果を会員企業にフィードバックする取組です。

創薬事業部は、本コンソーシアムにおける取組全体を通じた円滑な運営のための支援を行い創薬活動全体の効率を高めるとともに、産官学がスクラムを組むことによりオールジャパンでの創薬活動を推進することを目指します。

*HTS:
High-throughput Screening(迅速に創薬候補化合物を検索する技術)

事業の特徴

大学や公的研究機関等のアカデミアにおいては、製薬企業が有する実践的な化合物群を利用することにより、基礎研究の成果(創薬シーズ)の実用化につながる可能性が高まります。また、創薬シーズが会員企業に導入された際には、実験用化合物(ツール化合物)が導入先企業よりアカデミアに提供され、アカデミアでの創薬研究を更に加速させる効果が見込まれます。

一方、会員企業においては、アカデミアで生み出された基礎研究の成果(創薬シーズ)に対して自社が提供した化合物群をHTSに用いる機会が増すことにより、自社化合物の持つ潜在価値を高める効果が見込まれます。なお、使用したアッセイ系や得られたスクリーニング結果については、可能な範囲において会員企業間で情報共有されます。

今後の募集予定

平成27年度の募集は終了しました。平成28年度以降の入会募集は未定です。

概要

DISCの仕組み(スクリーニングのイメージ図)

DISCライブラリー多様性解析結果について

【解析対象となった化合物数、解析時期、目的】
  • 2015年設立時に製薬企業22社から合計約20万化合物の提供を受けた。
  • 化合物は構造非開示で提供されたことから、その多様性や医薬品特性等については不明であった。
  • 2017年に賛同の得られた会員企業20社から化合物の記述子情報の提供を受け、iD3*においてDISCライブラリーの多様性解析(慶應義塾大学薬学部・池田和由特任准教授に依頼)を実施した。
【解析結果の概要】
創薬ライブラリーとして良質で実用的な特徴を有していることが確認された。
  • 化学構造の多様性は高く、各社提供化合物のケミカルスペースの重なりは低い(p1)
  • 医薬品特性が高く、商用ライブラリーには見られないケミカルスペースを有する(p2)
  • 生物活性における多様性は高い(p3)
【DISCライブラリー拡充・改善】
上記解析結果を基に、以下の拡充・改善を実施し、多様性と医薬品候補物質取得の可能性が向上した約30万化合物のライブラリーとして運用中である。
  • 2018年度に同意の得られた会員企業から約7万化合物の追加提供を受けた。
  • 2018―19年度にiD3*として約3万化合物を市販化合物から選抜・購入し拡充した。
    *iD3: AMED創薬事業部 (旧 創薬戦略部)

規約

関連リンク

最終更新日 令和4年4月1日