成果情報 武部貴則 東京医科歯科大学教授が第15回(平成30年度)日本学士院学術奨励賞を受賞されました

平成31年1月22日成果情報

武部貴則 東京医科歯科大学教授が、第15回(平成30年度)日本学士院学術奨励賞を受賞されました。
この賞は、若手研究者を顕彰して今後の研究を奨励することを目的として、平成16年に創設されました。受賞者は、独立行政法人日本学術振興会の日本学術振興会賞[1]受賞者の中から選ばれます。

武部教授の受賞は「多能性幹細胞を用いたヒト器官原基による固形臓器の発生・再生研究」に関する研究業績が評価されたものです。
武部教授はAMED事業「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」の支援を受け、ヒトiPS細胞由来の肝内胚葉細胞及び未分化な⾎管内⽪細胞と間葉系細胞を特別な条件下で共培養することにより、ミニ肝臓を誘導することに成功致しました。さらに、このミニ肝臓をマウス体内に移植したところ、⾎管のネットワークが再構成され、薬物代謝などの機能を持つ肝臓に成熟していくことを⾒出しました。これらにより、ヒト肝臓の原基(ミニ肝臓)をiPS細胞から誘導する⾰新的な細胞操作技術を確⽴し、さらに、このミニ肝臓を体内に移植することで肝疾患を治療するミニ臓器移植という新規治療概念を打ち出しました。

用語解説

[1]日本学術振興会賞:
我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させるため、人文学、社会科学及び自然科学の全分野を対象として、学術上特に優れた成果をあげている、創造性に富み優れた研究能力を有する45歳未満の若手研究者に授与されています。

最終更新日 平成31年1月22日