トピックス AMEDがGACD(The Global Alliance for Chronic Diseases)に加盟しました

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国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以降AMED)は平成28年6月29日付けでThe Global Alliance for Chronic Diseases(以降GACD)に加盟しました。

GACDロゴマークGACDは、中・低所得国における非感染性疾患(慢性疾患)を対象に、世界規模で組織される研究を支援するために2009年に設立されました。GACDの目標は、世界の死因の60%が非感染性疾患で、さらにその80%が低・中所得国で生じていることに鑑み、低・中所得国における非感染性疾患対策の政策立案とその実行に資する高い研究を推進し、体系的なエビデンスを形成することにあります。

GACDには世界の主要なファンディング機関等が加盟しており、日本からAMEDがGACDのメンバーになったことで、GACDの加盟機関数は13になりました。また近年、GACDの政策目標は、WHOの政策に反映される傾向があります。健康・医療戦略にも指摘されているとおり、アジアにおいても急速な高齢化が進んでおり、非感染性疾患に関する国際的な議論に加わって動向を把握し、国際的な共同研究の枠組にコミットすることは、AMEDのファンディング及び国際戦略に大いに資するものと期待されます。

Dr. Alain Beaudet, GACD理事長の声明

「AMEDがGACDに加盟してくれたことは大変喜ばしい。慢性疾患の負担は増加しつづけており、多くの国々の経済発展と同様に健康を脅かしている。私たちは、日本が広範な非感染性疾患(non-communicable disease, NCD)の流行に立ち向かい、世界中へ政策として立案できる研究をサポートすることで、これまでの私たちの総力をとりまとめてくれることに期待している。」

末松誠 AMED理事長の声明

「GACDに参加することで、日本の研究者は、他国の国際的な専門家とのコラボレーションや、既存の科学技術をさらに発展できる価値のある機会を得ることができるだろう。AMEDを通して、日本は優れた研究の長い歴史を持っている。私たちはGACDとともに非感染症エリアにおける、ポジティブな保健環境を導いていきたい。」

掲載日 平成28年8月24日

最終更新日 平成28年8月24日