ヘルスケア研究開発課 予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業 健康・医療情報活用技術開発課題 中間評価結果(令和5年度採択課題)
1.中間評価の目的
研究開発課題について情勢の変化や研究開発の進捗状況等を把握し、これを基に適切な予算配分や研究開発計画の見直し(研究開発課題の加速・中断・中止を含む)の要否の確認等を行うことにより、研究開発運営の改善及び機構の支援体制の改善に資することを目的とする。
2.課題評価委員会
開催日:令和7年1月10日
3.課題評価委員
4.評価項目
- 研究開発達成状況
- 研究開発計画に対する達成状況はどうか
- 研究開発成果
- 成果が着実に得られているか
- 成果はヘルスケア・医療分野の進展に資するものであるか
- 成果は新技術の創出に資するものであるか
- 成果は社会的ニーズへ対応するものであるか
- 必要な知的財産の確保がなされているか
- 実施体制
- 研究開発代表者を中心とした研究開発体制が適切に組織されていたか
- 十分な連携体制が構築されていたか
- 今後の見通し
- 今後研究を進めていく上で問題点はないか
- 問題点がある場合は、研究内容等の変更が必要か
- その際にはどのように変更又は修正をすべきか
- 今後の研究開発計画は具体的で、明確な目標が設定されているか
- 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
- 予め設定したマイルストーンを満たし、策定した研究開発計画どおりに進行しているか
- 事業終了後2年以内に事業化(マネタイズ)可能な具体的な計画が策定されているか
- 研究期間終了後、本研究の成果を活用した具体的なサービスモデルの創出等、事業化や社会実装に向けた計画が実施されているか
- 生命倫理、安全対策に対する法令等を遵守しているか
- 専門学術雑誌への発表並びに学会での講演及び発表など科学技術コミュニケーション活動(アウトリーチ活動)が図られているか
- 計画の見直しが必要か
- 中断・中止等の措置が必要か
- 総合評価
- 1~5を勘案しつつこれらと別に評点を付し、総合評価をする。
5.中間評価対象課題
分野1:生活習慣病分野
開始年度 | 終了年度 | 研究開発代表者 | 研究開発機関名 | 職名 | 研究開発課題名 |
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2023 | 2025 | 大岡 忠生 | 山梨大学 | 講師 | 先制医療を実現するAI・IoT・オミックス情報を融合したヘルスケアアプリケーションの研究開発および行動変容エビデンスの構築 |
2023 | 2025 | 土肥 薫 | 三重大学 | 教授 | マイナポータルと連携した心不全の予防を目的とするPHRアプリを基盤とした健康増進支援サービスの構築 |
2023 | 2025 | 室伏 広治 | 東京科学大学 | 非常勤講師 | 生活習慣病予防のための運動習慣を促進する健康IoTアプリシステムの研究開発~Koji Awareness~ |
分野2:生活習慣病以外の分野
開始年度 | 終了年度 | 研究開発代表者 | 研究開発機関名 | 職名 | 研究開発課題名 |
---|---|---|---|---|---|
2023 | 2025 | 大藏 倫博 | 筑波大学 | 教授 | テーラーメイド型フレイル予防サービスの開発:床反力測定機器を用いたサルコペニアとプレクリニカル認知症の評価、および改善のための運動行動変容プログラムの検証 |
2023 | 2025 | 岡村 浩史 | 大阪公立大学 | 講師 | 造血幹細胞移植後患者における、ウェアラブルデバイスとモバイルアプリケーションを用いた移植合併症予測支援システムの開発と外来フォローアップ体制の構築 |
(研究開発代表者 五十音順)
6.総評
令和5年度採択5課題を対象に、課題評価委員会による書面審査およびヒアリング審査による評価を行った。その後、総合討論を行い、課題評価委員会としての評価結果を確定した。総合評点の結果は、3課題が「大変優れている」、2課題が「優れている」と評価された。
全ての委員より出された意見の集約結果については、中間評価通知文として研究開発代表者に通知した。
最終更新日 令和7年2月4日