プレスリリース スペインと国際共同研究プロジェクトを開始

プレスリリース

ポイント

  • AMED末松理事長とスペイン研究開発イノベーション庁(SEIDI)ベラ長官は、3月6日会談を行い、協力に関する覚書(MOC)署名後初の事業として、日本-スペインの国際共同研究事業を開始することを確認しました。
  • 公募は近日中に開始します。
  • この事業は日本-スペイン外交関係樹立150周年記念事業となります。

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の末松 誠 理事長は、3月6日、来日中のスペイン研究開発イノベーション庁(SEIDI)のカルメン・ベラ長官とAMEDにて会談を行い、2017年4月に署名した協力に関する覚書(MOC)に基づく最初の事業として、ナノメディシン分野における日本-スペインの国際共同研究事業を開始することを確認しました。

この事業はAMED「医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業(戦略的国際共同研究プログラム SICORP)」およびSEIDI「スペインの社会問題に挑戦する研究開発イノベーションプログラム PEI+D+I」の下、共同で実施されます。

概要

AMEDのSICORPは、文部科学省が指定した国・地域、分野において、AMEDが相手国・地域のファンディング機関と連携し、イコールパートナーシップにもとづいた国際共同研究を推進するものです。相手国のファンディング機関と連携することにより、単一国で解決できない国際的な共通課題の解決や、国際連携による我が国の科学技術力の強化に資する成果を得ることを目的としています。

SEIDIのPEI+D+Iは、社会的グランドチャレンジに対する研究やイノベーションをもたらす活動を支援します。支援対象にはスペイン人研究者の国際共同研究も含まれます。

この共同研究事業では、AMEDは日本側研究チームを支援し、SEIDIはスペイン側研究チームを支援することで、日本-スペインの国際共同研究を推進します。

ナノテクノロジーは日本、スペインの両国において戦略的な重要性がある分野です。ナノテクノロジーの応用は健康医療分野にブレークスルーをもたらすポテンシャルを秘めており、たとえば新規な診断法や治療法の開発は、疾病の早期発見や予防、病気予後の改善などにつながり、人々の健康生活の改善に寄与すると考えられます。

日本とスペインの若手研究者による学際的・分野横断的な共同研究チームには、分野の専門的な技術や知識、ノウハウの共有と、相補性により、効果的なコラボレーションを築いていくことが期待されます。

今回は、ナノメディシン分野の以下の領域に関する共同研究開発プロジェクトを公募します。
a)診断
b)新規な治療法、化合物、ドラッグデリバリーシステム

AMEDとSEIDIは合同公募を近日中に開始し、日本とスペインの若手研究者による共同研究提案書を受け付ける予定です。公募はAMEDのウェブサイトおよびスペイン側の公募実施機関であるSEIDI傘下の国家研究機構(State Research Agency, AEI)のウェブサイトで同時に行われます。

AMEDとSEIDIは、日本―スペイン外交樹立150周年を記念する記念シンポジウムの開催を計画しており、そのシンポジウムに採択者を招待する予定です。


カルメン・ベラSEIDI長官と末松 誠AMED理事長(2017年4月5日、MOC署名時撮影)

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掲載日 平成30年3月7日

最終更新日 平成30年3月7日