成果情報 藤田誠博士、高柳広博士が第109回(平成30年度)日本学士院賞を受賞されることになりました

平成31年3月26日成果情報

優れた業績を上げた研究者に贈られる2019年度日本学士院賞の受賞者が発表され、東京大学大学院工学系研究科 藤田誠教授および東京大学大学院医学系研究科 高柳広教授の受賞が決定しました。
心よりお祝い申し上げます。

藤田誠教授の受賞は、有機化学・錯体化学の分野で、「結晶スポンジ法―X線構造解析の革新と分子科学技術への展開―」の業績が認めらたもので、重ねて恩賜賞が贈られます。

藤田誠教授は、金属イオンと有機分子を混ぜると、互いに弱い力で引き合い、自然と多面体などの形に組み上がる「自己組織化」という現象を見出し、この現象を「結晶スポンジ法」として、液体に溶けた化学物質を結晶化させずにエックス線で構造解析をする技術に昇華させました。この革新的な構造解析技術は、製薬を中心に産業界から大きな注目を集めています。
藤田教授は、AMED事業「創薬基盤推進研究事業」において、研究開発課題「結晶スポンジ法を活用する超速天然物ライブラリ構築と活性スクリーニング」の研究開発代表者として、創薬分野での新たな活用を創出する研究を行っています。

高柳教授の受賞は「骨の研究と免疫学の融合を目指すOsteoimmmunologyの研究」に関する研究業績が評価されたものです。
高柳教授は、AMED事業「難治性疾患実用化研究事業」において、骨粗鬆症、癌骨転移等の骨量減少性疾患の治療標的として知られている破骨細胞分化因子RANKLが、多発性硬化症の増悪因子としても治療標的になることを見いだし、多発性硬化症モデルマウスにおいて、RANKLに対する新規低分子阻害剤の経口投与により中枢神経組織炎症が抑制されることを実証しています。

日本学士院における授賞制度は、明治43年に創設され、学術上特にすぐれた論文、著書その他の研究業績に対して授賞を行っています。
日本学士院賞は、日本学士院が学術上特にすぐれた論文、著書その他の研究業績に対して授与を行っており、特に優れた研究業績には恩賜賞が授与されます。
授賞式は6月に東京・上野の日本学士院で行われます。

最終更新日 平成31年3月26日