2016年度 研究事業成果集 国際協力体制の整備

国際協力体制の整備

国際事業部

世界3カ所に海外事務所を設立、国際コンソーシアムへの加盟も

平成28年度、米国ワシントンDC、英国ロンドン、シンガポールの3カ所に海外事務所を設置しました。また、IRDiRC(国際希少疾患研究コンソーシアム)をはじめとした複数の国際コンソーシアムに加盟しました。国際的な活動を進めることで、世界の情報を収集し、国際的な共同研究に貢献すると共に、日本の優れた研究成果を世界に発信していきます。

取り組み

海外事務所

AMEDの海外業務を行なうため、海外事務所を3カ所(ワシントンDC、ロンドン、シンガポール)に設立しました。海外事務所は、海外の政府機関、ファンディング機関、大学研究機関などとの連携強化、医療研究開発に関する情報収集・分析、人的ネットワークの構築、情報発信等を行うことを目的としています。


・米国ワシントンDC事務所
平成28年11月1日開設。担当地域は、北米および中南米の各国


・英国ロンドン事務所
平成29年2月1日開設。担当地域は、欧州、中東、アフリカの各国


・シンガポール事務所
平成28年6月27日開設。担当地域は、アジアおよび大洋州の各国

国際コンソーシアム

設立から約2年間で6つの国際コンソーシアムに加盟しました。世界の医療研究動向の把握、ガイドライン作成の議論への参加、日本の成果発信や多国間国際共同研究への参加など医療研究開発をより進めやすくする国際協力体制を整備しました。

・IRDiRC(International Rare Diseases Research Consortium=国際希少疾患研究コンソーシアム)
2020年までに200以上の希少疾患治療法や難病の診断法を開発することを目標に、希少疾患研究に従事する研究者や組織をまとめている団体です。
・GloPID-R(Global Research Collaboration for Infectious Disease Preparedness=感染症のアウトブレイクに対する国際連携ネットワーク)
エボラ出血熱などの突発的流行に際して作られた研究支援機関の集まりで、世界19カ国の研究支援機関とEUが参加しています。平成28年7月、ジカ熱が流行するブラジルでワークショップを開催し、AMEDからも研究者を派遣しました。
・JPIAMR(Joint Programming Initiative on Antimicrobial Resistance=薬剤耐性に関するプログラム連携イニシアティブ)
WHOと連携するコンソーシアムで、EU参加国を中心に21カ国が参加しています。耐性菌制御、抗菌薬の適正使用、耐性菌サーベイランスの強化などを推進しています。
・GACD(The Global Alliance for Chronic Diseases=慢性疾患国際アライアンス)
非感染性の慢性疾患を対象に、地球規模で協調された研究を支援しています。
・CDISC(Clinical Data Interchange Standards Consortium=国際的臨床試験データ標準を作成するコンソーシアム)
製薬企業、IT企業、研究機関など数百の企業・団体が加盟。臨床研究データの交換基準を提供しています。
・GA4GH(Global Alliance for Genomics and Health=ゲノミクスと健康のためのグローバルアライアンス)
ゲノム研究やゲノム創薬の発展を協議します。平成28年現在、41カ国、400超の機関(日本からは13機関)が加盟しています。

図:H28事業成果集32

 

最終更新日 平成30年10月5日