創薬企画・評価課 創薬総合支援事業(創薬ブースター)支援テーマの導出支援について
更新履歴
令和6年9月4日 「創薬ブースター導出テーマを対象とした希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業の公募」の公募要領及び提案書様式を改定いたしました。
令和6年9月2日 導出活動状況一覧を更新いたしました。
創薬総合支援事業(創薬ブースター)における導出に関する基本的考え方
AMED創薬総合支援事業(創薬ブースター)は、創薬事業部創薬企画・評価課(iD3) が実施する創薬支援推進事業の中核事業であり、アカデミア発創薬シーズの実用化加速・支援を行っています。また、創薬ブースターによって得られた成果については、確実に医薬品としての実用化につなげるため、創薬事業部が製薬企業等への導出に係る支援を行っています。
創薬ブースターの支援テーマを製薬企業等へ導出するまでの一連の活動に必要な事項とその考え方をまとめた「創薬総合支援事業(創薬ブースター)における導出に関する基本的考え方」と、質疑応答集(Q&A)を以下に掲載しています。
導出活動状況一覧
創薬ブースターで支援中の全テーマはテーマ概要とともに以下に一覧を掲載しています。
また、創薬ブースターの支援により得られた研究成果等の状況等を踏まえ、製薬企業等への導出が期待できると創薬事業部が判断するテーマ、又は製薬企業等より導入検討の希望を受けているテーマについては、導出候補テーマとして以下の「導出活動状況一覧」にその状況を掲載しています。
導出活動状況一覧(掲載日:令和6年9月2日)
課題番号 | 課題名 | Principal investigator | モダリティ 支援ステージ |
導出活動の状況 |
---|---|---|---|---|
DNW-16014 | 結核菌必須遺伝子を標的にした抗結核薬の開発 | 松本 壮吉 (新潟大学大学院医歯学総合研究科) |
低分子化合物 (天然物含む) 最適化 |
CDA締結後に開示可能なデータあり ※MTA締結企業等あり 令和6年12月までの期間でCDA締結可能 |
DNW-17017 | カルバペネマーゼ等産生多剤耐性菌を抑制する阻害物質及び抗菌性物質の開発 | 荒川 宜親 (藤田医科大学医学部) |
低分子化合物 最適化 |
第10回DSANJ Digital Bio Conference 2022(令和4年8月31日~9月2日開催)参加 |
DNW-18014 | 自己免疫制御を機序とする新規シェーグレン症候群治療薬の探索 | 西浦 弘志 (兵庫医科大学医学部) |
低分子化合物 スクリーニング |
第14回DSANJ Digital Bio Conference 2024(令和6年8月28日~9月3日開催)参加 |
DNW-19004 | 薬剤耐性株にも効果を示す赤血球期マラリア原虫を標的とした新規マラリア治療薬の開発 | 東岸 任弘 (大阪大学微生物病研究所) |
低分子化合物 最適化 |
導入検討企業等あり |
DNW-19019 | 新規PPI阻害作用機構に基づく抗がん剤の探索 | 島 扶美 (神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科) |
低分子化合物 スクリーニング |
第12回DSANJ Digital Bio Conference 2023(令和5年8月24日~8月30日開催)参加 |
DNW-20003 | 次世代マラリアワクチンの探索 | 吉田 栄人 (金沢大学医薬保健研究域薬学系) |
ワクチン スクリーニング |
CDA締結後に開示可能なデータあり |
DNW-20018 | 小児・AYA世代の難治性固形がんに対する遺伝子改変T細胞輸注療法の探索 | 藤原 弘 (三重大学大学院医学系研究科) |
細胞治療 スクリーニング |
第10回DSANJ Digital Bio Conference 2022(令和4年8月31日~9月2日開催)参加 |
DNW-21013 | 肺動脈性肺高血圧症に対する抗体医薬の探索 | 山村 寿男 (名古屋市立大学医薬学総合研究院(薬学)) |
抗体 標的検証後期 |
第13回 DSANJ Digital Bio Conference 2024(令和6年1月25日~31日開催)参加 |
DNW-22001 | 新規オートファジーの活性化によるポリグルタミン病薬の探索 | 清水 重臣 (東京医科歯科大学高等研究院) |
低分子化合物 スクリーニング |
CDA締結後に開示可能なデータあり |
DNW-23010 | 神経変性疾患原因タンパク質の効率的な除去方法の探索 | 稲野 将二郎(田附興風会医学研究所) | 遺伝子治療 標的検証後期 |
第14回DSANJ Digital Bio Conference 2024(令和6年8月28日~9月3日開催)参加 |
支援中テーマ、又は導出候補テーマについての各種お問合せはメール(自由形式)にて受け付けていますので次の窓口までご連絡ください。
お問合せ窓口
日本医療研究開発機構創薬事業部創薬企画・評価課
id3desk”at”amed.go.jp(※アドレスは”at”の部分を@に変えてください。)
支援テーマの導出入にむけた流れ
創薬ブースター支援テーマの製薬企業等への導出に向けた流れはおおよそ以下のとおりです。
- ①創薬ブースターによる支援
支援中テーマはテーマ概要と共に一覧をAMEDホームページに掲載しています。
また、導出活動中テーマは「導出活動状況一覧」にその状況を掲載しています。
いずれも本ページ中段の“導出活動状況一覧”の欄をご参照ください。 - ②製薬企業等による検討
興味のあるテーマについて本ページ上部のお問い合わせ先までご連絡ください。
支援テーマの状況に応じて、導入検討を目的として支援成果等を開示します。
なお、開示に先立ち大学等、企業、AMEDによる秘密保持契約(CDA)の締結をお願いします。 - ③製薬企業等による導入希望の連絡
支援テーマについて実用化にむけた研究開発を希望する企業は導入希望をAMEDに伝えた上で、導入後の研究開発等を記載した「研究開発計画書」をCDA締結期間中に提出してください。
「研究開発計画書」参考様式 ※様式はテーマごとに設定しますので左は参考様式です。 - ④導出先候補企業との独占交渉
AMEDはPI等と相談の上、「研究開発計画書」を提出した企業の中から導出先候補企業を選定し、原則として6ヶ月間の独占交渉期間を設定します。
その間に大学等と導出入後の具体的な研究開発計画(案)や導出入条件等について交渉を行ってください。AMEDが産学間の窓口となり調整します。 - ⑤導出先候補企業と契約締結
大学等、企業、AMEDの三者で導出入を確認するための契約(導出入に関する契約)を締結します。また、必要に応じて、大学等と企業にて共同研究契約等を締結してください。 - ⑥ブースター支援終了
⑤の契約締結によりブースター支援は終了となります。
なお、独占交渉期間中に合意に至らなかった場合は、原則としてAMEDの支援は終了となり、以後は大学等と企業間における直接交渉となります。
創薬ブースター導出テーマを対象とした希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業の公募
日本医療研究開発機構では、希少疾病用医薬品の製造販売承認取得を目指す研究開発型企業等における開発を推進するため、一定の開発費用を補助する希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業を行っています。
本事業において、創薬ブースターで支援したシーズの実用化を推進するため、創薬ブースターと連携して希少疾病用医薬品の開発を支援します。
創薬ブースターの支援テーマの導出先候補企業※に選定されている、又は導出先企業※に決定された製薬企業等のうち、希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業による支援を希望する企業等を以下の要領で募集します。
※ 導出先候補企業及び導出先企業に関する詳細については、「創薬ブースターにおける導出に関する基本的考え方」を参照ください。
応募資格者
本公募の応募資格者は、創薬ブースターの導出先候補企業に選定されている、又は導出先企業に決定された製薬企業等であって、公募要領で定める条件を満たす企業等に限ります。(公募要領「第3章3.1 応募資格者」を参照)
公募期間
通年
応募方法
公募要領に記載のとおり、応募してください(公募要領「第4章 提案書等の作成・提出方法」を参照)
提案書類の取りまとめ日
本公募の提案書類は通年で受け付けます。評価は年3回(5月末、11月末、2月末)取りまとめて行います。
本公募に係る詳細は下記公募要領を、希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業の運営に関しては事業の案内ページのリンク先をご覧ください。
公募要領及び提案書様式は「希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業」の各年度の公募と異なる点があるため、必ず、本ページに掲載されている資料をご確認のうえで、ご応募ください。
応募及びお問合せは、下記【応募先・お問合せ先】に記載の希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業 担当までお願いします。
資料
事業の案内ページ
応募先・お問合せ先
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 創薬事業部 創薬企画・評価課 創薬支援推進事業-希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業 担当
〒103-0022 東京都中央区日本橋1-5-5 室町ちばぎん三井ビル8階
E-mail: id3preo"AT"amed.go.jp
※E-mailは上記アドレス“AT”の部分を@に変えてください。
※お問合せは必ずE-mailでお願いいたします。
掲載日 令和3年7月20日
最終更新日 令和6年9月4日