公募情報 令和3年度 「医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靭化事業(基盤技術開発プロジェクト)」に係る公募について
基本情報
公募の段階 | 公募 |
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開発フェーズ | 基礎的,応用 |
分野 | 医療機器・ヘルスケアプロジェクト |
公募締め切り | 令和3年3月8日(月) 12時00分00秒【厳守】 |
お問い合わせ先 |
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公募内容
AMEDでは、健康・医療戦略の基本的理念である『世界最高水準の技術を用いた医療の提供』と『経済成長への寄与』を実現するため、経済産業省事業として令和元年度より「医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靭化事業/基盤技術開発プロジェクト」を開始しています。
本事業の目的は、先進的な医療機器・システムを社会実装し、健康寿命の延伸、医療従事者の負担の軽減、医療費削減などの社会的な問題を解決することにあります。特に、新型コロナウイルス感染症を契機とし、遠隔医療を実現するための機器開発が求められるとともに、医療者の負担軽減のために、これまで医療者が医療機器の検査結果等を疾患レジストリに転記していたものを、機器データや電子カルテデータなどから自動的に入力するデータシステム開発が求められています。
令和3年度は、上記の社会的要求を早期に実現するための機器やシステム開発を支援します。
具体的な研究開発は、以下の2点です。
(a)遠隔医療の実現に資する検査・診察機器の開発
遠隔診療を可能とするため、医師が病院にいながら、家庭など遠隔地にいる患者を、病院での検査・診察と同程度の診断補助ができるような確定検査機器や五感を用いた診断補助用デバイスを開発する。
(b)医療機器から診療の中で出力されるデータを用いて、患者・疾患レジストリを構築するシステム開発
医療機器から出力された検査結果等のデータを標準化し、その標準化されたデータを患者・疾患レジストリに使用するシステム。また電子カルテやレセプトに含まれるデータも標準化されそのシステムに利用することで、医療者による患者・疾患レジストリに入力する項目を省力化することができるシステムを開発する。
本プロジェクトでは、技術開発課題を「応用フェース研究開発課題」「共通基盤的技術開発課題」とします。
No. | 課題タイプ | 課題の性格 |
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1 | 応用フェーズ研究開発課題 | 基礎フェーズ開発と非臨床/臨床研究フェーズ開発の橋渡しとなる応用フェーズを中心とした課題 |
2 | 共通基盤的技術開発課題 | 分野共通的な課題 |
本プロジェクトの公募対象の開発タイプは、以下の2つとします。
① 遠隔医療の実現に資する検査・診療機器の開発
② 医療機器から診療の中で出力されるデータを用いて、患者・疾患レジストリを構築するシステム開発
また、AMEDでは、プロジェクト期間中にマイルストーンを設け、中間目標、最終目標を設定し、目標達成度の評価を実施します。
公募詳細
課題タイプ | 応用フェーズ課題 遠隔医療の実現に資する検査・診療機器の開発 |
共通基盤的技術開発課題 医療機器から診療の中で出力されるデータを用いて、 患者・疾患レジストリを構築するシステム開発 |
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実施期間 | 3年以内(令和3年度~令和5年度) | 3年以内(令和3年度~令和5年度) | |
目標 | 中間目標 (1年経過時) |
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最終目標 (3年度目終了時) |
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採択課題予定数 | 0~3課題程度 | ||
研究開発費の目安※1 (間接経費を含まず) |
令和3年度1課題あたり年間最大34,000千円 令和4年度継続可評価の場合、1課題あたり年間最大76,000千円程度 |
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契約方式 | 委託研究開発契約 |
※1年度目(令和3年度)に、成果の達成状況について中間評価で審査を行い、令和4年度以降も研究を継続することが妥当と判断された課題(0~2課題)についてのみ、研究開発費を継続して配分します。
公募内容詳細については公募要領を参照してください。
事業概要
医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靭化事業は、医療の変化と社会課題に対応する先進的な医療機器・システム等を開発し、国内外への展開・普及を目指す制度です。本技術開発の目標は、画期的な新たな医療機器を社会実装し、健康寿命の延伸、医療従事者の負担の軽減、医療費削減などの社会的な問題を解決することにあります。
医療機器市場は、世界規模での少子高齢化の進展、新興国市場の台頭などを背景に、今後も拡大するものと予測される中、国内の医療機器産業は、欧米からの輸入超過の状況が続いています。海外では、スタートアップ企業が革新的な医療機器を開発、これを大手企業が事業化するといったイノベーションエコシステムが定着、深化する中、我が国においても、先進的な医療機器・システムを開発し、着実に患者の元に届けるために、エコシステムの構築や、開発の上流から下流まで滞りなく支援することが求められています。
昨今、健康寿命の延伸、医療費適正化、医師の負担軽減、少子高齢化への対応などの社会ニーズが高まる一方で、遺伝子解析/編集技術やAI、IoT等の革新的技術が次々と登場しており、医療のあり方は大きく変化しようとしています。医療において解決すべき課題はより複雑化し、また関連する要素技術は様々な産業にまたがっていく中、これからは、個社/研究者に閉じない医療機器開発がますます重要になっていくと考えます。
AMEDでは、こうした医療を取り巻く環境に鑑み、10年後の医療のあるべき姿を見定め、スタートアップをはじめとするシーズ保有企業やグローバルチャネルを保有する大手企業が、同じ方向を向いて課題解決に取り組めるよう、下記5つ重点分野を設定しました。
5つの重点分野
①「検査・診断の一層の早期化、簡易化」②「アウトカム最大化を図る診断・治療の一体化」
③「予防」
④「高齢化により衰える機能の補完・QOL向上」
⑤「デジタル化/データ利用による診断・治療の高度化」
令和3年度の本プロジェクトでは、5つの重点分野を対象として、新型コロナウイルス感染症にかかわる社会的要求に早期に対応するため、遠隔医療を実現するための機器開発や、医療者の負担軽減のためのシステム開発に関する、機器やシステム開発を支援します。
応募資格者
企業や大学等の研究機関等、公募要領に記載された応募資格者で構成されるものとします。
チーム構成(コンソーシアム編成)
実施者は、医療機器メーカーや大学等の研究機関等、公募要領に記載された応募資格者で構成してください。
研究開発を行うにあたっては、関連学会や医療ニーズを熟知した医師、医療機関、医療機器メーカー若しくは医療システム開発会社等可能な限り多くのステークホルダーとの連携からなる実施体制を必ず形成してください。
特に、共通基盤的な研究開発課題(b)においては上記体制に加え、複数の医療機関が実施体制に含まれており、かつ学会のサポート、支援が存在することを必須要件とします。
また、共通基盤の整備・実証等を行う場合にあっては、研究開発期間終了後も他のステークホルダーも利活用できる持続的な運営体制を構築することが求められます。
研究開発代表者に加え、実施において協力する研究開発分担者及び研究員を含めることができ、また実施上の必要性に応じて目的を達成するために必要な機関と再委託契約を締結できます。
公募期間
※全ての研究開発提案書、承諾書類等について、期限を過ぎた場合には一切受理出来ませんのでご注意ください。
公募説明会
公募説明
新型コロナウィルス感染症リスクに鑑み、公募説明会は開催しません。
公募要領の記載内容、提出書類の記入方法等については、添付公募説明資料をご参照ください。
個別相談
既に公募期間中につき、具体的な提案内容に関わる問い合わせ、また個別相談にはお答え出来ませんのでご容赦ください。
不明点、ご質問
何かご不明な点、ご質問等などございましたら、mailにて連絡をお願いします。
医療機器・ヘルスケア事業部 医療機器研究開発課 担当
E-mail: A-kiki“AT”amed.go.jp
※E-mailは上記アドレス“AT”の部分を@に変えてください。
※メールタイトル文頭に必ず【R3先進基盤PJ】と記載ください。
応募方法
応募は、e-Rad(府省共通研究開発管理システム)を通じて申請します。
提案書類の詳細は、公募要領の「第 5 章 提案書等の作成 ・提出方法」の記載を確認の上、作成願います。
研究開発代表者が応募に必要な書類を指示されたファイル形式でe-Radへアップロードします。
※e-Radに入力するためには、「産(企業等)」を含む全ての分担機関の「研究機関登録」と「研究開発分担者の研究者番号」の取得が必要となります。詳細については公募要領の「5.2.2 e-Radの使用に当たっての留意事項」を参照して下さい。
「研究機関登録」と「研究開発分担者の研究者番号」の取得には2~3週間かかる場合があります。十分な時間的余裕を持って手続きいただきますようご注意申し上げます。
応募先
スケジュール
公募期間 | 令和3年2月8日(月)~ 3月8日(月)12時00分00秒【厳守】 |
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書面審査 | 令和3年3月中旬~3月下旬 (予定) |
面接審査 | 令和3年4月上旬 (予定) |
採択可否の通知 | 令和3年4月下旬 (予定) |
研究開発開始 | 令和3年5月下旬 (予定) |
資料
関連リンク
掲載日 令和3年2月8日
最終更新日 令和3年2月8日