AMEDについて 国際ヒトエピゲノムコンソーシアム

国際ヒトエピゲノムコンソーシアム(The International Human Epigenome Consortium; IHEC)は、様々な病気や生命現象に関わるヒトエピゲノムの情報を世界各国の研究者で協力して解析し、高精度のヒトエピゲノムマップをつくることを目的とした国際的な組織です。

2016年現在は、カナダ、EU、ドイツ、香港、シンガポール、韓国、米国、日本がIHECに正式参加しています。

IHECの長期的目的はエピゲノムが世代を超えて、また環境に応じて、どのように人類に影響を及ぼしているかを理解する事であり、その為にIHECでは現在2つのゴールを設定しています。第1のゴールは、疾患に関連するヒト細胞のエピゲノムのうち少なくとも1000の標準エピゲノムを解読し、高精度のヒトエピゲノムマップを作成する事、またポータルサイトを開設しデータを公開すると共に、データの解析方法、提供フォーマットを標準化・共通化する事です。第2のゴールは安定した新技術を開発し、様々な疾病や生命活動において、エピゲノム現象の特徴や機能解析を促進することです。また、その新技術はエピゲノムマップの作成費用削減をも実現します。

AMEDにおいては、2015年4月以降「エピゲノム研究に基づく診断・治療へ向けた新技術の創出」研究開発領域(研究開発総括:山本雅之、研究開発副総括:牛島俊和)においてIHECに対応する3つの研究開発課題チーム(金井チーム、白髭チーム、佐々木チーム)を支援する事により、IHEC活動に参画しています。

IHEC参加国は持ち回りで年次総会を開催していますが、2015年度は11月16~18日に東京において年次総会が開催されました。開催期間中、各国の最新状況、各ワーキングチームによる会議・報告が行われましたが、その中でも初日に開催された「IHEC Science Day」では著名な研究者によるエピゲノム研究の最新発表がなされ、IHEC年次総会史上最多の250人が参加しました。
IHEC
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最終更新日 平成29年8月15日