AMEDについて シンガポールとの連携

AMEDは、設立直後から、国際ネットワークへの参加や二国間協力等の国際協力を積極的に進めてきました。このページでは、シンガポールとの二国間協力について、まとめています。

シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)との協力に関する覚書を締結(平成28年3月16日)

平成28(2016)年1月11日締結の米国NIHとの協力に関する覚書に続き、同年3月16日に、シンガポール科学技術研究庁(以下A*STAR、長官 リム・チュアン・ポー)と協力に関する覚書(MOC)を締結しました。

写真1枚目AMEDとA*STARとの覚書への署名

A*STARは、貿易産業省(MTI)の傘下で、科学技術の全分野に対して、研究資金を提供する機関としての機能と、研究開発を行う研究所としての機能を持ち合わせた、シンガポールにおける科学技術に関する中心的機関です。本覚書の締結により、A*STAR内で研究支援を行う生物医学研究会議(BMRC)と、保健省(MOH)傘下で研究支援を行う国立医学研究会議(NMRC)との協力関係も構築され、AMEDは両機関を通じて、生物医学分野において基礎から臨床段階に至る広範な範囲で、シンガポールとの協力関係を築いていくことが可能となりました。

本覚書は、米国NIHとの覚書と同様に、生物医学及び関連する科学分野における日・シンガポールの科学者の協力関係を促進し支援することを目的とし、協力内容としては、共同研究プロジェクトの実施、共同シンポジウム等の開催、人的交流等を含めて広くカバーするものとなっています。

また、覚書の締結と前後して平成28年3月15日には、AMEDとA*STARの共催により、両国が共通して直面する高齢化社会を念頭に、老齢化をテーマとしたワークショップを開催しています。

なお、本覚書については、平成28年9月28日の安倍首相とリー・シェンロン首相との間の首脳会談において、「科学技術分野の覚書」として言及され、日・シンガポールの協力関係の証左として両国首脳に認識されています。

写真2枚目
ワークショップのポスターセッションも設けられ、活発な議論が行われました。

シンガポール事務所開所式について

AMEDシンガポール事務所が平成28年6月27日に本事務所を開所したのを記念して、同日、大使館施設であるジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)において、大使館との共催で開所記念レセプションを開催しました。A*STARのリム・チュアン・ポー長官を主賓に総勢90名程の参列者を前に、事務所の開設を発表し、AMEDの取り組みを紹介しました。

日・シンガポール共同研究について

平成28年10月2日に、松野博一 文部科学大臣とリム・チュアン・ポー A*STAR長官との間でバイオメディカル分野の科学技術協力に関する意図表明文書(LOI)が調印されました。

これを受けて、AMEDでは、A*STARとの協力に関する覚書に基づく最初の共同研究プロジェクトを、両国のマッチングファンドにより実施しています。具体的には、AMED では、戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)において、イコール・パートナーシップの考え方に基づき、3年間のプロジェクトとして、「Biological and Molecular Determinants of Human Ageing」分野を対象に、平成28年10月18日から同年12月19日まで公募を実施しました。

また、本プロジェクトの公募においては、AMED-A*STAR間で合同評価員会を構成し、英語で提案の評価を行っています。英語による評価の取り組みは、日米医学協力計画のプログラムにおける平成28年の公募に続き、AMEDとして2回目になります。

最終更新日 平成29年8月15日