AMEDについて NIH (アメリカ国立衛生研究所) と協力に関する覚書を締結、活動状況

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)は、米国国立衛生研究所(NIH)との協力に関する覚書を結ぶことで合意し、末松AMED理事長とコリンズNIH長官との調印式を平成28年1月11日(米国東部標準時)に米国で行いました。NIHは、生物・医学分野に関する世界最大規模のファンディング機関です。AMED、NIHともに、基礎段階から臨床段階まで一貫して研究開発を行うファンディング機関であり、連携が期待されていました。覚書への署名を機に、共同研究、共同セミナー・シンポジウム、人材交流などの実施を考えています。また、研究成果に係るデータ・シェアリングも想定しています。

当該覚書が交わされた後、がん研究に関する日米ワークショップ(平成28年3月7~8日、於:東京)が開催され今後のがん研究における協力の可能性について議論が行われました。 また、AMEDとNIHの事業間で特定の難病・未診断疾患に関するデータを共有した結果、当該疾患に特定の遺伝子の変異が関係していることが確認されました。

更に、人的交流として、AMED職員がNIH/NINDS(神経疾患・脳卒中研究所)を平成28年11月に10日間ほど訪問し、AMEDとNIHとの間の同様のプログラムに関する情報共有や意見交換を行っています。

NIHも含む今後の米国との協力の可能性としては、平成28年9月19日、がん撲滅の陣頭指揮を取り「キャンサー・ムーンショット」を推進するバイデン副大統領の出席のもとニューヨークで開催された日米韓保健大臣会合に、AMEDの末松理事長が出席し、AMED―NIHの覚書に基づく研究協力の進展、がん創薬における官民連携成果としてのSCRUM Japanに関する取り組みなどについて紹介しました。

ワシントンDCに平成28年11月に開設されたAMEDワシントンDC事務所も含めて、引き続きNIHとの更なる協力の可能性を探っていきます。

最終更新日 平成29年8月15日