国際事業課 【事後評価結果】地球規模保健課題解決推進のための研究事業(日米医学協力計画)「日米医学協力計画の若手・女性育成のための日米共同研究公募」令和4年度終了課題
令和4年度 事後評価結果
「日米医学協力計画の若手・女性育成のための日米共同研究公募」令和4年度終了課題の事後評価結果を公表します。
1.事後評価の目的
研究開発課題等について、実施状況、成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的とする。
2.課題評価委員会
開催日: 令和5年8月25日
3.課題評価委員会
4.評価項目
① 研究開発達成状況- 研究開発計画に対する達成状況はどうか
- 参加各国の研究者や機関協力による共同研究の成果が着実に得られたか
- 必要な知的財産の確保がなされたか
- 研究開発代表者(PI)を中心として参加各国の研究者や機関との十分な連携体制が構築されていたか
- 各研究者の強みを活かし、また、弱みを補強できる様な研究協働体制が構築されていたか
- 今後、研究開発成果のさらなる展開が期待できるか
- 日米医学協力計画のための取組に資するものであったか
- 生命倫理、安全対策に対する法令等を遵守していたか
- 上記①~⑤を勘案しつつこれらと別に評点を付し、総合評価をする。
5. 事後評価対象課題
令和2年度(Collaborative awards 2020)採択課題研究期間:令和2年9月15日-令和5年3月31日(実施期間延長)
研究開発代表者 | 所属研究機関 | 役職 | 研究開発課題名 | 事後評価結果報告書 |
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吉田 志緒美 | 国立病院機構 近畿中央呼吸 器センター |
流動研究 員 |
フィリピンへのベダキリンおよびデラマニドの導入が与えた各薬剤耐性発生状況に関するインパクト解析 / Impact of bedaquiline (BDQ) and delamanid (DLM) introduction to the Philippines on the prevalence of BDQ and DLM resistant tuberculosis |
研究期間:令和3年10月1日または10月15日~令和5年3月31日(※課題のみ 令和3年10月15日開始)
研究開発代表者 | 所属研究機関 | 役職 | 研究開発課題名 | 事後評価結果報告書 |
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上蓑 義典 | 慶應義塾大学 | 講師 | 肺非結核性抗酸菌症における気道の分子病態学的解析 / Molecular characterization of airway in non-tuberculous mycobacterial lung disease(NTM-LD) | |
宮崎 真也※ | 長崎大学 | 助教 | 熱帯熱マラリア原虫のガメイトサイト制御メカニズムの解明 / Exploring the regulatory mechanisms underlying Plasmodium falciparum gametocytogenesis | |
大場 靖子 | 北海道大学 | 准教授 | 広域アレナウイルス感染症治療の候補となる抗ウイルス薬の薬効評価 / Development of small compounds for pan-arenavirus therapy | |
Lee Ruda | 熊本大学 | 准教授 | Investigating DNA origami vaccine efficacy in infectious diseases | |
齊藤 暁 | 宮崎大学 | 准教授 | HIV-1/ジカウイルス共感染マクロファージにおける自然免疫誘導基盤の解明 / Molecular characterization of innate immune responses during HIV-1 and Zika virus coinfection of macrophages |
6.総評
本研究プログラムでは、日米及びアジア地域の研究者のアジア地域にまん延する感染性疾患に関する共同研究を推進し、若手や女性研究者の育成を図る事を目的としています。
今回の事後評価の対象となった全6課題は、計画どおり、または計画を上回る成果が得られたと評価された課題の他、国際共同研究体制が十分に確立できていない、研究計画の目標が未達であるなど、計画を下回る成果にとどまったと評価された課題もありました。複数の治療薬シーズ候補を見出した課題、国際共同研究の成果が学術論文に繋がった課題は特に高く評価されました。
最終更新日 令和5年10月19日