医療技術研究開発課 免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(移植医療技術開発研究分野)における平成29年度 課題評価結果について

平成29年度「免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(移植医療技術開発研究分野)」の事後評価結果を公表します。

事後評価

1.事後評価の趣旨

事後評価は、課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業等の運営の改善に資することを目的として実施します。

免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(移植医療技術開発研究分野)(以下、本研究事業)では、評価委員会を以下の日程で開催し、本研究事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査及び面接(ヒアリング審査)にて事後評価を実施しました。

2.事後評価委員会

開催日:平成29年12月5日

3.事後評価対象課題

4.事後評価委員

5.評価項目

  • 研究開発達成状況
  • 研究開発成果
  • 実施体制
  • 今後の見通し
  • 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
  • 総合評価

6.総評

本事業は、臓器移植、造血幹細胞移植及び組織移植について、安全かつ良好な成績が期待できる標準的治療の開発に関する研究を推進し、国や関係者が関連法令に規定された取組を着実に進めることを目的としています。

評価委員会では、臓器移植と造血幹細胞移植についての3課題を対象としました。
造血細胞移植の課題については、移植後シクロホスファミドを用いた血縁者間HLA半合致移植法の開発に関する研究について、一定の成果があげられていると評価されました。
臓器移植の課題は、2つありました。
1つ目の臓器移植後成績向上のための脳死臓器提供におけるドナー評価・管理システム・ガイドラインの作成に関する研究について、一定の成果があげられていると評価されました。
2つ目の制御性T細胞治療による臨床肝移植における免疫寛容誘導法に関する研究については、研究開始後発効された「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の対象となる技術であり、所属機関における特定認定再生医療等委員会の設置及び、本研究の審査に想定外の時間を要したため、臨床研究の開始に遅れが生じ、進捗上の課題が指摘されました。

最終更新日 平成30年8月9日