女性の健康の包括的支援実用化研究事業 令和6年度「女性の健康の包括的支援実用化研究事業」事後評価結果について

女性の健康の包括的支援実用化研究事業における事後評価結果を公表します。

1.事後評価の趣旨

事後評価は、研究開発課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的として実施します。

2.事後評価委員

氏名 所属・役職
 荒田 尚子 国立成育医療研究センター 女性総合診療センター女性内科 診療部長
 上村 夕香理 国立健康危機管理研究機構臨床研究センター データサイエンス部生物統計研究室 室長
 岡 明 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立小児医療センター 病院長
○木村 正 地方独立行政法人堺市立病院機構 理事長
 佐々木 成江 東北大学DEI推進センター 副センター長・教授、横浜国立大学ダイバーシティ戦略推進本部 教授
 塩田 敦子 香川大学医学部医学科健康科学 教授
 中川 慧 大阪大学大学院医学系研究科 産科学婦人科学教室 助教

○ 評価委員長

(敬称略 五十音順)

3.事後評価対象課題

研究開発代表者 所属機関 職名 研究開発課題名
杉野 法広 山口大学大学院医学系研究科 産科婦人科学講座 教授 MRIによる子宮筋腫のサブタイプおよび組織構成の非侵襲的な予測法に関する研究開発
吉原 弘祐 新潟大学医歯学系(産科婦人科学) 教授 ⼦宮内膜ゲノム情報に基づいた⼦宮内膜症の病態解明と発症予測モデルの開発
甲賀 かをり 東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座/医学部附属病院 病院診療医 プレコンセプション期の健康管理最適化実現のためのリアルワールドデータ等大規模データを活用したエビデンス創出
吉松 淳 国立循環器病研究センター 産婦人科 部長 女性のライフサイクルにおけるイベント特有の病態が脳卒中発症における性差に与える影響とそれを用いた脳卒中発症を予測するスコアを既存のビッグデータを用いて開発する研究
田中 栄 東京大学医学部附属病院 整形外科学教室 教授 性差をみとめる運動器疾患の病態の解明とそれに基づく診断・治療・予防戦略の開発
(敬称略)

4. 評価項目

  1. 研究開発達成状況
  2. 研究開発成果
  3. 実施体制
  4. 今後の見通し
  5. 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
  6. 総合評価

5.総評

女性の就業等の増加、晩産化・少産化、平均寿命の伸長等に伴う様々な問題が存在し、現代の女性の健康に関わる問題は大きく変化しています。
本研究事業では、これらの女性の健康に関する課題解決を目標とし、人生の各段階に応じてその心身の状況が大きく変化する女性の生涯を通じた健康や疾患について、心身における性差も加味し、かつライフステージの軸で多面的に包括的にとらえ、エビデンスに基づく「予防/診断/治療/予後・QOL」についての研究開発とその実装を支援します。
今回の事後評価の対象となった5課題のうち、4課題は総合的に計画どおり進捗し、計画どおり又は上回る成果が得られたと評価されました。1課題は計画した成果と同程度の成果が得られた部分もあるが、下回る成果の部分もあったと評価されました。

最終更新日 令和7年10月7日