医療技術研究開発課 令和4年度「「統合医療」に係る医療の質向上・科学的根拠収集研究事業」事後評価結果について

令和4年度「統合医療」に係る医療の質向上・科学的根拠収集研究事業における事後評価結果を公表します。

1.事後評価の趣旨

事後評価は、研究開発課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的として実施します。

2.課題評価委員

氏名 所属・役職
伊藤 澄信 学校法人順天堂 順天堂大学 革新的医療技術開発研究センター 特任教授
井上 真奈美 国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策研究所 副所長
髙橋 邦彦 国立大学法人東京医科歯科大学 M&Dデータ科学センター生物統計学分野 教授
田辺 里美 株式会社トリエス 取締役、独立行政法人情報処理推進機構 研究員
土居 弘幸 救世軍 清瀬病院 院長
◎宮岡 等 学校法人北里研究所北里大学 名誉教授
◎委員長
(敬称略 五十音順)

3.事後評価対象課題

研究開発代表者 所属機関 職名 研究開発課題名
網谷 真理恵 鹿児島大学 講師 不登校児におけるヨガの有効性・安全性の検討 ―多施設共同オープンクラスターランダム化比較探索的臨床試験
柿本 聖樹 広島大学 医科診療医 Ephedra sinicaとエフェドリン非含有麻黄種の抗SARS-CoV-2効果における同等性比較研究
金城 健 福岡大学 助教 大腸憩室出血に対する黄連解毒湯の止血効果に関する研究
並木 隆雄 千葉大学 准教授 国際規格策定に資する科学的研究と調査および統合医療の一翼としての漢方・鍼灸の基盤研究
氷室 秀知 神奈川県立がんセンター 医師 漢方方剤「通導散」の抗腫瘍免疫活性化を介したアブスコパル効果増強による新規がん治療戦略の創出
山田 光彦 国立精神・神経医療研究センター 部長 経皮的耳介迷走神経刺激の簡便で客観的な評価手法の開発
(敬称略 研究開発代表者名の五十音順)

4.評価項目

  1. 研究開発達成状況
  2. 研究開発成果
  3. 実施体制
  4. 今後の見通し
  5. 研究費の執行
  6. その他事業で定める事項
  7. 総合評価

5.総評

本研究事業では、国民及び医療従事者の健康保持や疾病治療・予防の選択肢を増やし、医療の質の向上を図ることを目的として、統合医療における漢方や鍼灸等の各種療法に関する研究開発を推進することによって、安全性・有効性等の観点から科学的根拠に基づく新たな質の高い臨床研究への展開に資する知見を創出し、将来的に患者・国民及び医師などに還元することを目標としています。
今回の事後評価の対象となった6課題のうち、4課題は総合的に計画どおりに進捗し、計画した成果が得られたと評価されました。2課題は計画通りに進捗している部分もあったが、進捗していない部分も見受けられ、計画した成果と同程度の成果が得られた部分もあるが、下回る成果の部分もあったと評価されました。

最終更新日 令和5年12月22日