医療技術研究開発課 令和5年度「成育疾患克服等総合研究事業」事後評価結果について
令和5年度成育疾患克服等総合研究事業における事後評価結果を公表します。
1.事後評価の趣旨
事後評価は、研究開発課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的として実施します。
2.事後評価委員
氏名 | 所属・役職 |
---|---|
石原 理 | 女子栄養大学 教授 |
◎緒方 勤 | 浜松市医療公社浜松医療センター 常務理事・浜松医療センター院長補佐 |
掛江 直子 | 国立成育医療研究センター生命倫理研究室 室長 |
新谷 歩 | 公立大学法人大阪大阪公立大学大学院医学研究科医療統計学 教授 |
武谷 雄二 | 医療法人社団レニア会 理事長 |
仁科 博史 | 東京科学大学総合研究院難治疾患研究所 院長・教授 |
堀内 成子 | 聖路加国際大学 学長 |
森川 和彦 | 東京都立小児総合医療センター臨床研究支援センター 医長(臨床研究支援センター長) |
◎委員長
(敬称略 五十音順)
3.事後評価対象課題
研究開発代表者 | 所属機関 | 職名 | 研究開発課題名 |
---|---|---|---|
有森 直子 | 新潟大学 | 教授 | 周産期にある家族の価値観を尊重した多職種連携―共有意思決定支援に基づく支援アルゴリズムと実装をめざしたフローチャートの開発 |
井口 晶裕 | 国立成育医療研究センター | 診療部長 | リツキシマブを用いたT-cell Receptorαβ+T 細胞及びB 細胞除去による造血細胞移植法に関する医師主導治験のプロトコル作成を行う研究 |
大須賀 穣 | 東京大学 | 教授 | 卵子活性化・タイムラプス・ERA の有効性・安全性検証による生殖補助医療のエビデンス創出 |
岡 明 | 東京大学 | 届出研究員 | 症候性先天性サイトメガロウイルス感染症を対象としたバルガンシクロビル治療 |
栗山 進一 | 東北大学 | 教授 | 出生コホート連携に基づく胎児期から乳幼児期の環境と母児の予後との関連に関する研究 |
小林 徹 | 国立成育医療研究センター | 部門長 | 周産期・小児領域における高品質臨床研究推進のための臨床研究コンソーシアム |
武内 俊樹 | 慶応義塾大学 | 専任講師 | 新生児集中治療室における精緻・迅速な遺伝子診断に関する研究開発 |
永光 信一郎 | 福岡大学 | 教授 | ICT と医療・健康・生活情報を活用した「次世代型子ども医療支援システム」の構築に関する研究 |
野津 寛大 | 神戸大学 | 教授 | 小児ステロイド感受性ネフローゼ症候群早期再発例の長期寛解導入を目指したリツキシマブ療法開発研究 |
横川 直人 | 東京都立多摩総合医療センター | 部長 | ヒドロキシクロロキンを用いた自己免疫性先天性心ブロックの再発予防(J-PATCHⅡ) |
(敬称略 研究開発代表者名の五十音順)
4.評価項目
- 研究開発達成状況
- 研究開発成果
- 実施体制
- 今後の見通し
- 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
- 総合評価
5.総評
本研究事業では、受精・妊娠から胎児期、新生児期、乳幼児期、学童期、思春期、性成熟期、生殖期それぞれのライフステージと、次の世代を創出し育成する一連のサイクルである「成育サイクル」の観点での健康課題克服に向け、生涯にわたる健康の礎をなす妊娠期、小児期の心身の健康課題や、近年の社会及び家庭環境の変化等により急激に増加し多様化している課題の解決を目標とし、病態の解明と予防および治療のための研究開発とその実用化を推進します。
今回の事後評価の結果は5.5~8.8点に分布し、平均点7.1点でした。10課題のうち9課題は、総合的には計画どおり又は計画を超えて進捗し、計画どおり又は計画した成果を上回る成果が得られたと評価されました。1課題については、成果が得られた部分もあったが、目標をやや下回る部分があると評価されました。
最終更新日 令和6年12月4日