新興・再興感染症制御プロジェクト 感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)(これまでのプログラムについて)

第1フェーズ:新興・再興感染症研究拠点形成プログラム(2005~2009年度)

文部科学省は新興・再興感染症研究における国境を越えた共同研究を強化するため、新興・再興感染症研究拠点形成プログラムを実施しました。プログラムのポイントは、(1)アジア・アフリカの国々に、日本の大学/研究機関と現地の大学/研究機関が互恵関係のもと共同研究拠点を建設し、両国の研究者が一緒になって日々感染症研究を行う、(2)理化学研究所に設置された感染症研究ネットワーク支援センターが、これらの共同研究拠点を結んで研究ネットワークを作ることです。これにより第1フェーズでは、国際研究協力のプラットフォームが作られました。

第2フェーズ:感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(2010~2014年度)

文部科学省は整備された研究拠点を充実・強化することにより永続的な研究活動を進める基盤を確立しました。また、国内外の他機関との連携を深めつつ、基盤研究、臨床研究、応用研究を継続的に進め、我が国及び相手国における知見、技術の集積、将来感染症研究分野で国際的に活躍する人材の育成等を図ることにより、国際貢献を果たしつつ、国民の健康と安全を守ることに寄与しました。

第3フェーズ:感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)(2015~2019年度)

研究事業は2014年度までは文部科学省が運営しましたが、2015年度のAMED設立に伴い、AMEDにおいて、J-GRIDがスタートしました。アジア・アフリカに整備した海外研究拠点を活用し、各地で蔓延する感染症の病原体に対する疫学研究、診断治療薬等の基礎的研究を推進し、感染制御に向けた予防や診断治療に資する新しい技術の開発、高度専門人材の育成を推進しました。さらに、新たにミャンマー研究拠点(新潟大学)を設立しました。主な研究対象はインフルエンザ、デング熱、薬剤耐性菌、下痢症感染症とし、その他、結核、エイズ、小児重症肺炎、チクングニヤ熱など、我が国への侵入リスクや疾患の重篤度などを考慮した感染症を研究対象としました。また全国の大学・研究機関との共同研究体制を強化するとともに、海外研究拠点における研究課題の重点化及び研究基盤を推進しました。

概要図

最終更新日 令和2年10月16日