疾患基礎研究課 腎疾患実用化研究事業における平成27年度課題評価結果について

平成27年度「腎疾患実用化研究事業」の中間評価及び事後評価結果を公表します。詳細は各項目をご覧ください。

中間評価

1.中間評価の趣旨

中間評価は、研究開発課題について、情勢の変化や研究開発の進捗状況を把握し、これを基に適切な予算配分や研究開発計画の見直し、課題の中断・中止を含めた研究開発計画変更の要否の確認等を行うことにより、研究開発運営の改善及び機構の支援体制の改善に資することを目標として実施します。

腎疾患実用化研究事業(以下、本研究事業)では、効率的かつ効果的な研究開発を推進し、限られた原資を有効に活用し、研究開発支援を適切に実施すること等をねらいとし、本研究事業における中間評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査及び面接(ヒアリング審査)にて中間評価を実施しました。

2.中間評価委員会

開催日:平成27年12月24日

3.中間評価対象課題

4.中間評価委員

5.評価項目

  • 研究開発進捗状況について
  • 研究開発成果について
  • 実施体制
  • 今後の見通し
  • その他、総合的に勘案すべき事項
  • 総合評価

6.総評

本研究事業は国民の生命や生活の質に支障を来す腎疾患に関する研究の一層の充実を図るため、エビデンスに基づくガイドラインの作成及び更新並びに病態の解明及び治療法開発を行い、新規透析導入患者数を減少させることを目的としています。

評価委員会では、ほとんどの研究課題は、当初の計画通りに進捗していると評価された一方で、一部の課題は研究の意義は評価されたものの、非臨床試験の遅れ等が指摘され、課題間で差がみられました。

IgA腎症および糖尿病腎症における診断法の開発や、慢性腎臓病(CKD)患者の透析導入回避に向けたガイドライン作成とエビデンス構築について着実な成果が認められ、次年度に向けて、さらなる進展が期待できるとされました。

以上の中間評価の結果、今回評価対象となった4課題すべての研究継続の妥当性が認められたため、平成28年度も4課題を継続することとしました。

事後評価

1.事後評価の趣旨

事後評価は、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び運営の改善に資することを目的として実施します。

腎疾患実用化研究事業(以下、本研究事業)では、評価委員会を以下の日程で開催し、本研究事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査及び面接(ヒアリング審査)にて事後評価を実施しました。

2.事後評価委員会

開催日:平成27年12月24日

3.事後評価対象課題

4.事後評価委員

5.評価項目

  • 研究開発進捗状況について
  • 研究開発成果について
  • 実施体制
  • 今後の見通し
  • その他、総合的に勘案すべき事項
  • 総合評価

6.総評

本研究事業は国民の生命や生活の質に支障を来す腎疾患に関する研究の一層の充実を図るため、エビデンスに基づくガイドラインの作成及び更新並びに病態の解明及び治療法開発を行い、新規透析導入患者数を減少させることを目的としています。

評価委員会では、研究課題において予定した研究計画は概ね順調に施行され、薬剤性腎障害の予測マーカー候補の有用性が示され、薬剤性腎障害のガイドライン策定も実現性が高いと評価されました。

腎障害の診断法および治療法の開発は、本分野の重要な課題として位置づけられており、今後も開発や実用化に向けた研究を推進していきます。

最終更新日 平成29年4月18日