疾患基礎研究課 腎疾患実用化研究事業における平成29年度 課題評価結果について

平成29年度「腎疾患実用化研究事業」の事後評価結果を公表します。

事後評価

1.事後評価の趣旨

事後評価は、課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業等の運営の改善に資することを目的として実施します。

腎疾患実用化研究事業(以下、本研究事業)では、評価委員会を以下の日程で開催し、本研究事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査及び面接(ヒアリング審査)にて事後評価を実施しました。

2.事後評価委員会

開催日:平成29年12月19日

3.事後評価対象課題

4.事後評価委員

5.評価項目

  • 研究開発達成状況
  • 研究開発成果
  • 実施体制
  • 今後の見通し
  • 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
  • 総合評価

6.総評

本事業は、国民の健康に重大な影響を及ぼしている慢性腎臓病(CKD)に対し、「今後の腎疾患対策のあり方について」(平成20年3月 腎疾患対策検討会)の提言に基づき、研究開発を通じた対策の実践を進めることを目標としています。

評価委員会では、今年度で終了する4課題を対象としました。
新規バイオマーカーを用いたスコア法による、IgA腎症早期発見・早期診断に関する研究、糖尿病性腎症の進展予防にむけた診断法の開発に関する研究、慢性腎臓病(CKD)進行例の実態把握と透析導入回避実現のための指針作成に関する研究について、一定の成果があげられていると評価されました。
慢性腎臓病に対する新規治療戦略の確立に関する研究については、臨床試験実施に至るプロセスの遅れから、研究支援期間内での消化管ペプチドグレリンの有効性・安全性にかかる臨床エビデンスの確立に至りませんでした。

最終更新日 平成30年8月9日