オールジャパンでの医療機器開発プロジェクト 未来医療を実現する医療機器・システム研究開発事業

概要

医療情報の高度利用による医療システムの開発

日本が強みを有する情報処理・利用技術を医療へ応用し、我が国の医療問題解決に貢献するとともに、医療機器産業の国際競争力強化に資するシステムを開発することを目指します。
 

プロジェクトテーマ

がん診断・治療ナビゲーションシステム

今回のプロジェクトでは、がん患者の診断や治療の手法を最適化するための情報システムを構築し、医療現場での運用を目指します。このシステムでは、がん患者それぞれの症状や事情に加え、その症状に関する医療情報や類似の治療実績・知見などを基に、手術・放射線治療・抗がん剤治療などの組み合わせからなる、最適ながん治療に絞り込むことが可能になります。

また、本プロジェクトではCTやMRIによる生体画像情報に、がん患部周辺の顕微鏡観察で得た細胞レベルの情報を組みこんで治療に有効活用するための技術も開発します。これにより、手術や放射線照射のさらなる精度向上が見込まれます。

以上の技術開発により、がんの診断・治療における効率の向上と負荷軽減に貢献することを目指します。

 がん診断・治療ナビゲーションシステムのイメージ図

 

再生医療製品の有効性予測支援システム

細胞シートなどの再生医療製品は自己の細胞を原料とするため、移植に用いた際に性能がばらつくことがあります。 本プロジェクトでは、実際の移植に用いる再生医療製品として有効性が十分な製品を選抜することを目標に、損傷を受けた角膜の移植手術に利用可能な自家培養角膜上皮シートを題材として、再生医療製品の有効性を高い精度で予測する技術を開発します。

本プロジェクトでは、培養した角膜上皮シートの表面状態などを非破壊的に解析するなどの多様な品質情報により、移植後の有効性を予測するシステムを構築します。また、このシステムを用いた自家培養角膜上皮シートを臨床試験に用いることでシステムの有効性の確認を行い、角膜上皮シートの実用化に貢献します。

再生医療製品の有効性予測支援システムのイメージ図
 

委託先

それぞれのプロジェクトテーマに関する委託先は以下の通りです。

プロジェクトテーマ 委託先

がん診断・治療ナビゲーションシステム

国立大学法人北海道大学、株式会社ジェイマックシステム、国立大学法人京都大学、国立大学法人広島大学、三菱重工業株式会社、学校法人慶應義塾、学校法人日本大学、サクラファインテックジャパン株式会社、株式会社ニチレイバイオサイエンス、キヤノン株式会社

再生医療製品の有効性予測支援システム

株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング、国立大学法人大阪大学

お問い合わせ先

宛先 産学連携部 医療機器研究課
Tel 03-6870-2213
E-Mail miraiiryou(at)amed.go.jp
備考
※e-mailは上記アドレス(at)の部分を@に変えてください

最終更新日 平成27年6月19日