革新的先端研究開発課 革新的先端研究開発支援事業（AMED-CREST, PRIME）

【戦略目標・研究開発目標】ヒトのマルチセンシングネットワークの統合的理解と制御機構の解明

本研究開発領域では、生体感覚システムおよび末梢神経ネットワークを包括した「マルチセンシングシステム」の統合的な理解、および活動の可視化や制御法の開発を目標とします。
感覚器と中枢神経（脳）、身体の深部臓器（胃腸や肝臓等の内臓）とそれらに幅広く存在する末梢神経は、解剖学的および機能的に連関しており、各々が協調的に作用することで生体の種々の機能維持に重要な役割を果たしています。一方、近年、加齢をはじめとする内的・外的ストレス等による感覚機能の低下や喪失、末梢神経ネットワークの障害は、単に各々の機能障害によるQOL の低下だけでなく、直接あるいは間接的に生活習慣病や認知症、癌などの発症・進展に関係していることが明らかになってきました。そこで、生体感覚システム・末梢神経ネットワークを包括した「マルチセンシング」の生理機構を統合的に理解することにより、全身の様々な臓器あるいは疾患を標的とした新規治療法の開発や、QOL の向上、ひいては健康寿命の延伸が可能になると期待されます。また、マルチセンシングシステムを制御する革新的技術の創出および社会実装は、感覚代行、感覚シェアなどの実用化を通じて、より豊かで幸福な社会の実現に大いに貢献するものと考えられます。

令和3年度

研究開発総括（プログラムスーパーバイザー／PS）

永井 良三

自治医科大学　学長

研究開発副総括（プログラムオフィサー／PO）

竹内 昌治
西田 幸二

東京大学大学院情報理工学系研究科　教授
大阪大学大学院医学系研究科　脳神経感覚器外科学講座（眼科学）　教授

アドバイザー

岡田 随象

東京大学大学院医学系研究科　教授

岡部 繁男

東京大学大学院医学系研究科　教授

小川 佳宏

九州大学大学院医学研究院　主幹教授

桜田 一洋

慶應義塾大学医学部　教授

関谷 毅

大阪大学産業科学研究所　教授

高井 まどか

東京大学大学院工学系研究科　教授

竹田 潔

大阪大学大学院医学系研究科　教授

塚田 信吾

日本電信電話株式会社物性科学基礎研究所　NTTフェロー

平松 隆司
藤山 文乃
眞鍋 一郎
満倉 靖恵
米田 悦啓

神戸医療産業都市推進機構　客員部長
北海道大学大学院医学研究院　教授
千葉大学大学院医学研究院　教授
慶應義塾大学理工学部/医学部　教授
阪大微生物病研究会　理事長