再生医療研究開発課 再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(再生医療技術を応用した創薬支援基盤技術の開発)(令和3年度終了)
基本情報
分野 | 医薬品創出,再生医療 |
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開発フェーズ | 臨床試験,治験,該当なし |
お問い合わせ先 |
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概要
これまで文部科学省・厚生労働省・経済産業省による3省連携プロジェクト「再生医療実現プロジェクト」においては、iPS細胞等を用いた創薬支援ツールの開発を促進し、新薬開発の効率化を図るための研究支援を実施してきました。
そこで本事業では、それらの成果を活用し、iPS細胞等から分化誘導される細胞を培養しチップ等のデバイス上に搭載することでOrgan(s)-on-a-Chipシステムを構築し、医薬候補品の安全性や薬物動態等を評価する基盤技術の開発を目指します。
具体的には、チップ等のデバイス上で各種臓器細胞を立体培養・共培養する高度な技術を駆使し、これまで成し得なかった培養モデルを構築します(項目2-1、2-2)。その培養技術を産業化可能なデバイス作製技術へと応用します(項目1)。さらに、構築されたデバイス上での細胞培養手法を検証し基準を設定する(項目3)ことにより、医薬候補品の安全性や薬物動態等が評価可能な新規の創薬基盤技術の確立を目指します。また、2019年度からの新規課題では、肝臓を対象とし、ヒトiPS細胞より分化誘導した臓器細胞と、その同一ドナーの臓器細胞の機能の相関性を明らかにすることを目標とします(項目4)。

公募情報
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平成31年3月20日平成31年度 「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(再生医療技術を応用した創薬支援基盤技術の開発)(追加公募)」の採択課題について
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平成30年12月14日 終了平成31年度 (情報更新) 「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(再生医療技術を応用した創薬支援基盤技術の開発)」に係る追加公募について
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平成30年3月29日 若手あり平成29年度 「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療技術を応用した創薬支援基盤技術の開発)」の採択課題について
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平成29年4月26日 終了若手あり平成29年度 「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療技術を応用した創薬支援基盤技術の開発)」に係る公募について
ニュース
AMEDが支援する課題の研究成果として各研究機関が発表した資料は、2025(令和7)年 成果情報一覧をご覧ください。
実施機関
研究開発課題名 | 代表機関 | 研究開発代表者 | 所属 役職 |
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In-vitro安全性試験・薬物動態試験の高度化を実現するorgan/multi-organs-on-a-chipの開発とその製造技術基盤の確立 | 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 | 金森 敏幸 | 創薬基盤研究部門 研究グループ長 |
研究開発課題名 | 代表機関 | 研究開発代表者 | 所属 役職 |
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階層的共培養を基礎とするLiver/Gut on-a-chipの開発:インビトロ腸肝循環評価を目指した高度な代謝と極性輸送の再現 | 国立大学法人 東京大学 | 酒井 康行 | 大学院工学系研究科 教授 |
医薬品の脳内移行性を評価可能な3次元血液脳関門(BBB)デバイスの開発 | 国立大学法人 東京大学 | 竹内 昌治 | 生産技術研究所 教授 |
腸肝循環の薬物動態を再現可能なデバイスの開発 | 国立大学法人 京都大学 | 鳥澤 勇介 | 白眉センター特定拠点 准教授 |
創薬における高次in vitro評価系としてのKidney-on-a-chipの開発 | 学校法人 東海大学 | 木村 啓志 | 工学部機械工学科 准教授 |
中枢神経系の薬物動態・安全性試験を可能にする血液脳関門チューブネットワークデバイスの開発 | 国立大学法人 大阪大学 | 松崎 典弥 | 大学院工学研究科 准教授 |
生体模倣小腸―肝臓チップ:バイオアベイラビリティ予測と安全性評価in vitroモデルの開発 | 公立大学法人 名古屋市立大学 | 松永 民秀 | 大学院薬学研究科 教授 |
創薬スクリーニングを可能にするヒトiPS細胞を用いた腎臓Organ-on-a-Chip | 国立大学法人 京都大学 | 横川 隆司 | 大学院工学研究科 准教授 |
(研究開発代表者50音順)
研究開発課題名 | 代表機関 | 研究開発代表者 | 所属 役職 |
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ヒトiPS由来腸細胞の安定供給と迅速培養システムの構築 | 国立大学法人 東京工業大学 | 粂 昭苑 | 生命理工学院 教授 |
Organ-on-a-chip等のデバイスに応用可能な薬剤スクリーニングに適したヒトiPS細胞由来三次元肝スフェロイドの安定的な製造 | 公立大学法人 横浜市立大学 | 小島 伸彦 | 大学院生命ナノシステム科学研究科 准教授 |
(研究開発代表者50音順)
研究開発課題名 | 代表機関 | 研究開発代表者 | 所属 役職 |
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被血管化能を備えた腎臓細胞の安定作出 | 国立研究開発法人 理化学研究所 | 高里 実 | 多細胞システム形成研究センター チームリーダー |
高純度な国産ヒトES/iPS細胞由来肝細胞の安定的かつ安価な製造法の開発 | 国立大学法人 大阪大学 | 高山 和雄 | 大学院薬学研究科 特任助教 |
デバイスに搭載するヒト自律神経細胞と標的臓器の安定的製造に関する研究開発 | 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 | 高山 祐三 | 創薬基盤研究部門 研究員 |
分化制御培養法によるiPS細胞由来血液脳関門モデル細胞の安定的な製造・供給体制の構築 | 公立大学法人 名古屋市立大学 | 坡下 真大 | 大学院薬学研究科 講師 |
(研究開発代表者50音順)
研究開発課題名 | 代表機関 | 研究開発代表者 | 所属 役職 |
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薬物動態・安全性試験用organ(s)-on-a-chipに搭載可能な臓器細胞/組織の基準作成 | 国立医薬品食品衛生研究所 | 石田 誠一 | 薬理部第三室 室長 |
研究開発課題名 | 代表機関 | 研究開発代表者 | 所属 役職 |
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iPS細胞由来肝細胞とヒト肝細胞の相関性評価に関する研究 | 国立成育医療研究センター | 阿久津 英憲 | 再生医療センター 部長 |
評価結果
最終更新日 令和4年12月20日