疾患基礎研究課 免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(免疫アレルギー疾患実用化研究分野)における平成30年度 課題評価結果について

平成30年度「免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(免疫アレルギー疾患実用化研究分野)」の事後評価結果を公表します。

事後評価

1.事後評価の趣旨

事後評価は、課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業等の運営の改善に資することを目的として実施します。

免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(免疫アレルギー疾患実用化研究分野)(以下、本研究分野)では、評価委員会を以下の日程で開催し、本研究事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査・面接審査にて事後評価を実施しました。

2.事後評価委員会

開催日:平成30年10月15 日

3.事後評価対象課題

4.事後評価委員

5.評価項目

  • 研究開発達成状況
  • 研究開発成果
  • 実施体制
  • 今後の見通し
  • 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
  • 総合評価

6.総評

本研究分野は、免疫アレルギー疾患の病因・病態の解明等に関する研究や、予防、診断及び(根治的)治療法に関する質の高い基礎的研究に立脚した「成果やシーズ」を着実に実用化プロセスに乗せて、新規創薬、医療技術、医療機器等の研究開発等を促進し、免疫アレルギー疾患罹患患者のQOLの維持・向上を目指します。

評価委員会では、今年度で終了する12課題を対象としました。
8つの課題について当初の計画を上回る進捗を評価され、2課題についても計画通りに進捗したと評価されました。2つの課題については、計画通りに進捗していないと評価されました。

アトピー性皮膚炎と皮膚の細菌叢を調べた研究では、成人のアトピー性と細菌の係わりについて新たな知見を得たことが高く評価され、今後の更なる病態解明と新たな治療手段確立への発展が期待されました。気管支喘息についての研究では、2型自然リンパ球を介した疾患メカニズムの解明が進展し、将来的な治療法開発への発展が期待されました。腸管内の共生細菌と炎症性腸疾患との係わりを調べた研究では、病態に係わる細菌種とバイオマーカー候補物質についての発見が高く評価されました。アレルギー性気管支肺真菌症についての研究では新しい治療法の開発や診断法の確立に役立つ成果などが得られ、高く評価されました。

最終更新日 令和元年5月30日