医薬品研究開発課 先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業 令和3年度中間評価結果
先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業における令和3年度中間評価結果を公表します。
中間評価の目的
先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業(以下、「本事業」といいます。)は、我が国のバイオ医薬品の国際競争力を強化するため、バイオ医薬品の創出に関する基盤技術を開発するとともに、それら要素技術の組合せ、最適化によるバイオ医薬品等に関する強固な技術基盤を形成し、企業導出を目指しております。
本事業では、事業開始3年目にあたる令和3年度に、以下の研究開発課題について、情勢の変化や研究開発の進捗状況等を把握し、これを基に適切な予算配分や研究開発課題の中断・中止を含めた研究開発計画の見直しの要否の確認等を行うことにより、研究開発運営の改善及び機構の支援体制の改善に資することを目的として、研究開発課題別に書面審査及びヒアリング審査を実施しました。
- 大型・複合型研究開発課題(要素技術の組み合わせ等)
- 個別要素技術に関する研究開発課題(モダリティ・周辺技術)
- 先端的バイオ創薬等の開発支援スキームを確立するための研究(支援班)
課題評価委員会
開催日:令和3年11月9日、同11月11日
課題評価委員
評価項目
書面審査及びヒアリング審査の評価項目は、次のとおりとした。
- 研究開発進捗状況
- 研究開発計画に対する進捗状況はどうか
- 研究開発成果
- 成果が着実に得られているか
- 成果は医療分野の進展に資するものであるか
- 成果は新技術の創出に資するものであるか
- 成果は社会的ニーズに対応するものであるか
- 必要な知的財産の確保がなされているか(※1)
- 実施体制
- 研究開発代表者を中心とした研究開発体制が適切に組織されているか
- 十分な連携体制が構築されているか
- 今後の見通し
- 今後研究を進めていく上で問題点はないか
- 問題点がある場合は、研究内容等の変更が必要か
- その際にはどのように変更又は修正をすべきか
- 今後の研究開発計画は具体的で、明確な目標が設定されているか
- 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
- 企業導出を達成できる研究成果が得られつつあるか(※1)
- 企業が活用可能な戦略的特許出願準備は進捗しているか(※1)
- 生命倫理、安全対策に対する法令等を遵守しているか
- 若手研究者のキャリアパス支援が図られているか
- 専門学術雑誌への発表並びに学会での講演及び発表など科学技術コミュニケーション活動(アウトリーチ活動)が図られているか
- 計画の見直し、中断・中止等の措置が必要か
- アカデミアの研究開発課題に対して十分な支援を進めたか、進めているか(※2)
- 総合評価
- 1~5を勘案しつつ総合評価をする。
(※2)中間評価にあたって当該審査項目は、「先端的バイオ創薬等の開発支援スキームを確立するための研究(支援班)」にのみ適用する。
対象課題及び評価結果
技術開発課題
採択 年度(平成) |
終了 年度(令和) |
研究開発課題名 | 代表機関名 | 役職 | 研究開発代表者 |
---|---|---|---|---|---|
31 | 5 | 完全ヒト抗体×ファージライブラリによる組織特異的移行性抗体AccumBodyの開発と次世代複合バイオロジクスへの応用 | 国立大学法人鹿児島大学 | 教授 | 伊東 祐二 |
31 | 5 | デリバリーと安全性を融合した新世代核酸医薬プラットフォームの構築 | 国立大学法人大阪大学 | 教授 | 小比賀 聡 |
31 | 5 | 超汎用性即納型T細胞製剤の開発 | 国立大学法人京都大学 | 教授 | 河本 宏 |
31 | 5 | 安全な遺伝子治療を目指した万能塩基編集ツールの創出 | 国立大学法人東京大学 | 教授 | 濡木 理 |
31 | 5 | 次世代血液脳関門通過性ヘテロ核酸の開発による脳神経細胞種特異的分子標的治療とブレインイメージング | 国立大学法人東京医科歯科大学 | 教授 | 横田 隆徳 |
採択 年度(平成) |
終了 年度(令和) |
研究開発課題名 | 代表機関名 | 役職 | 研究開発代表者 |
---|---|---|---|---|---|
31 | 5 | 核酸医薬への応用を目指した非環状型人工核酸の開発 | 国立大学法人名古屋大学 | 教授 | 浅沼 浩之 |
31 | 5 | 細胞質に直接導入できる膜透過性オリゴ核酸分子の開発 | 国立大学法人名古屋大学 | 教授 | 阿部 洋 |
31 | 5 | 生体組織イメージングに基づいたバイオ医薬品の新規評価基盤技術の開発 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 | 招へいプロジェクトリーダー | 石井 優 |
31 | 5 | 安定構造を持つ網羅的低分子ヒト抗体生成モデル | 国立大学法人東京大学 | 教授 | 石川 俊平 |
31 | 5 | 先端的医療技術に対する全臓器・全身スケールでの評価技術基盤の開発 | 国立大学法人東京大学 | 教授 | 上田 泰己 |
31 | 5 | 遺伝子改変T細胞療法の有効性を高めるための選択的制御遺伝子(SRG)の開発 | 学校法人自治医科大学 | 客員教授 | 小澤 敬也 |
31 | 5 | 難治性がんを標的とした先端的がん特異的抗体創製基盤技術開発とその医療応用 | 国立大学法人東北大学 | 教授 | 加藤 幸成 |
31 | 5 | 糖鎖付加人工金属酵素による生体内合成化学治療 | 国立研究開発法人理化学研究所 | 主任研究員 | 田中 克典 |
31 | 5 | ゲノム編集iPS細胞による遊走性を利用した悪性神経膠腫に対する遺伝子細胞療法の研究開発 | 学校法人慶應義塾 慶應義塾大学 | 教授 | 戸田 正博 |
31 | 5 | 遺伝性難治疾患治療のための超高精度遺伝子修正法の確立 | 国立大学法人大阪大学 | 教授 | 中田 慎一郎 |
31 | 5 | 次世代がん治療用ワクシニアウイルスの研究開発 | 国立大学法人鳥取大学 | 准教授 | 中村 貴史 |
31 | 5 | 高分子ナノテクノロジーを基盤とするバイオ医薬品送達システムの開発 | 国立大学法人東京工業大学 | 教授 | 西山 伸宏 |
31 | 5 | 人工エクソソームを用いた革新的免疫制御法の開発 | 国立大学法人金沢大学 | 教授 | 華山 力成 |
31 | 5 | 拡張結晶スポンジ法によるタンパク質の革新的分子構造解析 | 国立大学法人京都大学 | 准教授 | 藤田 大士 |
31 | 5 | 抗体薬物複合体の高機能化を実現する生体高親和性ケミストリーの確立 | 国立大学法人東京医科歯科大学 | 教授 | 細谷 孝充 |
31 | 5 | 新規ゲノム編集技術を用いた次世代CAR-T細胞療法の開発 | 国立大学法人東京大学 | 教授 | 真下 知士 |
採択 年度(平成) |
終了 年度(令和) |
研究開発課題名 | 代表機関名 | 役職 | 研究開発代表者 |
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31 | 5 | 先端的バイオ創薬等技術創出に向けての包括的支援体制の構築 | 国立大学法人東北大学 | 講師 | 小泉 智信 |
掲載日 令和3年12月3日
最終更新日 令和3年12月3日