医療機器研究開発課 平成31年(令和元年)度「医療分野研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)」中間評価について
令和2年2月
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
産学連携部 医療機器研究課
平成31年(令和元年)度「医療分野研究成果展開事業 先端計測分析技術・機器開発プログラム」の中間評価結果を公表します。
1.中間評価の趣旨
医療分野研究成果展開事業 先端計測分析技術・機器開発プログラムでは、開発が多年度にわたって実施されるため、特に優れた課題への絞り込み、開発のその後の資金配分、事業運営に反映させること等をねらいとして、中間評価を実施します。各開発課題において、研究開発の進捗状況や研究開発成果を把握し、引き続き開発を実施するか否かを決定します。
2.評価者
医療分野研究成果展開事業 先端計測分析技術・機器開発プログラム課題評価委員会とします。ただし、プログラムスーパーバイザー(PS)が適当と認めた者について、「利害関係者」に該当しないことを確認し、守秘義務を課した上で評価会議への同席を可能とします。
3. 中間評価対象課題
開始年度 | 終了年度 | 研究開発代表者 | 研究開発機関名 | 職名 | 研究開発課題名 |
---|---|---|---|---|---|
2018 | 2020 | 吉村 武 | 大阪府立大学 | 准教授 | 送受相補型圧電MEMSによる超高感度超音波診断用プローブの開発 |
2018 | 2020 | 松元 慎吾 | 北海道大学 | 准教授 | 低磁場核偏極による生体分子の超高感度センシング技術の開発 |
2018 | 2020 | 佐々木 進 | 新潟大学 | 准教授 | 多彩な解析情報を得る機能的NMRの生組織への展開と生体の所望部位を可視化するMRIの開発 |
2018 | 2020 | 西澤 松彦 | 東北大学 | 教授 | ハイドロゲルを基材とする頭蓋内有機物電極の開発 |
2018 | 2020 | 関水 康伸 | 株式会社 PROVIGATE |
代表取締役 | モチベーション喚起型血糖コントロール指標測定デバイスの研究開発 |
開始年度 | 終了年度 | 研究開発代表者 | 研究開発機関名 | 職名 | 研究開発課題名 |
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2018 | 2021 | 長谷部 光泉 | 東海大学 | 教授 | 膝窩動脈以下 (below-the-knee:BTK) の細径動脈硬化性病変に対する長期開存ステントシステムの開発 |
2018 | 2021 | 秦 浩一郎 | 京都大学 | 助教 | 移植用臓器の体外治療を可能にする灌流保存装置の開発と、メタボロミクスを用いた臓器潜在機能の客観的評価基軸の構築 ~新たな人工酸素運搬体の開発と共に~ |
4.課題評価委員会
平成31年(令和元年)10月30日(水)
5. 評価項目
1)研究開発進捗状況
2)研究開発成果
3)実施体制
4)今後の見通し
5)事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目:実用化・事業化戦略
6)総合評価
6.総評
先端計測分析技術・機器開発プログラムは、医療現場におけるニーズに基づいた、「新しい」予防、計測、 診断、治療を可能にする革新的医療機器の実用化への導出を目指しており、研究者が持つ「新しい」技術シーズを、大学と企業との連携を通じて「要素技術創出」や「機器開発」に発展させることで未来の医療へ貢献することが期待される研究チームを支援しています。
今回の中間評価は、課題評価委員会にて平成30年度公募の7課題の進捗が確認され、7課題全てについて、 計画通り進捗が認められるとの評価がなされました。その内、2課題については、研究開発の成果があがっており、最終目標に向けて十分前倒しで達成されつつあることから、研究開発フェーズから製品開発フェーズに移行が可能と評価されました。
その一方で、最終目標の達成及び確実な実用化を目指す上で「本課題が目指す医療機器の品質、精度などの 規制要求事項をまとめて研究開発を進める」必要性が指摘されました。
研究開発の最終年度である令和2~3年度末までに目標が達成されるよう、注力点等を明らかにし、進め方についての評価委員会の助言を研究者にフィードバックすることで、今後、研究開発推進強化を予定しています。
掲載日 令和2年2月3日
最終更新日 令和3年1月20日