再生医療研究開発課 疾患特異的iPS細胞を活用した難病研究(平成24年度~平成28年度) および疾患特異的iPS細胞の利活用促進・難病研究加速プログラム(平成29年~令和6年度)、疾患特異的iPS細胞を用いた病態解明・創薬研究課題(令和5年度~)で、 理化学研究所バイオリソースセンターに寄託された、疾患特異的、健常人iPS細胞について
疾患特異的iPS細胞を活用した難病研究(平成24年度~平成28年度)
iPS細胞の作成や分化誘導技術を普及させるとともに、iPS細胞を用いた疾患研究・創薬を進めるための共同研究拠点と、理研BRCのiPS細胞バンクの疾患特異的iPS細胞を充実させるための樹立拠点を構築した。
疾患特異的iPS細胞の利活用促進・難病研究加速プログラム(平成29年度~令和4年度)
iPS細胞の作成や分化誘導技術を普及させるとともに、iPS細胞を用いた疾患研究・創薬を進めるための研究拠点I、IIと、iPS細胞バンクの健常人iPS細胞を充実させるための樹立課題、iPS細胞の利活用促進のためのバンク活用促進課題を構築した。
疾患特異的iPS細胞の利活用促進・難病研究加速プログラム(令和4年度~令和6年度)
本事業における疾患特異的iPS細胞の樹立・寄託状況
疾患特異的iPS細胞を活用した難病研究(平成24年度~平成28年度)
樹立拠点
- AMED推奨インフォームドコンセントに従って患者リクルートを実施
- 200疾患以上の疾患特異的iPS細胞を疾患情報(指定難病の場合は「臨床個人調査票」)とともに理研BRCへ寄託
- 健常人(60名強)のiPS細胞を検診データとともに理研BRCへ寄託
共同研究拠点
- AMED推奨インフォームドコンセントに従って患者リクルートを実施
- 樹立した疾患iPS細胞は理研BRCに寄託(臨床情報は付随せず)
疾患特異的iPS細胞の利活用促進・難病研究加速プログラム(平成29年度~令和6年度)
iPS細胞樹立課題
- AMED推奨インフォームドコンセントに従って健常人のリクルートを実施
- 100名のiPS細胞を、検診データとともに理研BRCに寄託
研究拠点I、II
- AMED推奨インフォームドコンセントに従って患者リクルートを実施
- 樹立した疾患特異的iPS細胞は疾患情報とともに理研BRCに寄託
- コントロールとして用いた細胞も寄託
難病等疾患特異的iPS細胞の樹立・バンク拡充課題
- AMED推奨インフォームドコンセントに従って患者リクルートを実施
- 指定難病を中心に年間50症例程度の疾患特異的iPS細胞の樹立・寄託
疾患付随情報充実バンク課題
- AMED推奨インフォームドコンセントに従って患者リクルートを実施
- 自然免疫細胞の異常を原因とする疾患患者のiPS細胞の樹立・寄託及び付随情報を寄託
- 神経変性疾患iPS細胞の樹立・寄託及び付随情報の寄託
- 心筋症疾患iPS細胞の樹立・寄託及び付随情報の寄託
疾患特異的iPS細胞を用いた病態解明・創薬研究課題(令和5年度~)
- 本事業で樹立した疾患iPS細胞は理研BRCに寄託
本事業で樹立、理研BRCに寄託された細胞の特徴
- 国内のアカデミアだけでなく、国内の企業※も利用でき、創薬等の目的にも利用できる。
(海外機関へは日本の個人情報保護法を遵守することを確認した上で提供しています。)
※創薬等の研究以外の商業利用の場合は、ICを確認してからご利用してください。 - 寄託者との共同研究の縛りはない。ただし、海外の企業が利用する場合は、寄託条件として「共同研究」を設定することは寄託者の任意。
- 「樹立拠点」、「研究拠点I、II」および「iPS細胞樹立課題」から寄託された細胞は疾患情報(健常人iPS細胞の場合は、検診情報)が付随している。ただし、「共同研究拠点」から寄託された疾患iPS細胞には疾患情報は付随していない。
- 利用者の機関における倫理審査委員会の審査・承認が必要。
- 「樹立拠点」および「iPS細胞樹立課題」で樹立・寄託された健常人iPS細胞には、ホールエキソーム配列(WES)情報が付随している。
- 寄託されたiPS細胞には以下の基本情報が付随されている(一部のみの場合もある)。
疾患名、人種、年齢、性別、マイコプラズマ・ウイルス検査結果、作成に使った体細胞の種類、樹立方法(ベクター、培養法・条件)、未分化マーカー確認法、染色体解析、 STR解析、胚葉体形成、テラトーマ形成
理研BRCのHP記載の疾患特異的iPS細胞リストの見方(一例)
(注1)理研BRCのHPに掲載の疾患特異的iPS細胞のリストには本事業外から寄託された細胞も含まれます。
(注2)本事業から寄託された細胞(寄託細胞全体の9割程度を占めます)は、提供承諾や共同研究契約は不要です。
最終更新日 令和6年12月18日