再生医療研究開発課 再生医療実用化研究事業における平成29年度課題評価結果(事後)について
平成30年4月
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
戦略推進部再生医療研究課
平成29年度「再生医療実用化研究事業」の事後評価結果を公表します。
1.事後評価の趣旨
事後評価は、各課題等の研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業等の運営の改善に資することを目的として実施します。
再生医療実用化研究事業では、本事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に課題評価委員会において書面による事後評価を実施しました。
2.事後評価対象課題
開始年度 | 終了年度 | 研究開発代表者 | 研究開発機関名 | 研究開発課題名 |
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25 | 29 | 千住 覚 | 熊本大学 | iPS細胞を用いた再生医療における組織不適合の解決 |
25 | 29 | 川真田 伸 | 先端医療振興財団 | iPS細胞等を用いた移植細胞の安全性データパッケージ構築に関する研究 |
25 | 29 | 落谷 孝広 | 国立がん研究センター | ヒト成体間葉系幹細胞の再生医療実現のためのゲノム科学に基づく品質管理と体内動態研究 |
25 | 29 | 早川 堯夫 | 近畿大学 | ヒト幹細胞の造腫瘍性における病態解明とその克服に関する研究 |
25 | 29 | 西田 幸二 | 大阪大学 | iPS細胞等の安定供給と臨床利用のための基盤整備 |
25 | 29 | 江良 択実 | 熊本大学 | 臨床研究に活用するiPS細胞の安定性・安全性を保持した保存体制の確立 |
25 | 29 | 川真田 伸 | 先端医療振興財団 | 有害事象発生時の科学的な細胞検証を通じて細胞治療の安全性向上を目指す臨床用細胞保管・検査拠点の構築 |
25 | 29 | 古江 美保 | 医薬基盤・健康・栄養研究所 | iPS細胞の品質変動と実用化を目指した培養技術の標準化に関する研究 |
25 | 29 | 澤 芳樹 | 大阪大学 | 疾患特異的iPS細胞を用いた創薬スクリーニングシステムの開発 |
25 | 29 | 谷 憲三朗 | 東京大学 | iPS細胞を活用した血液・免疫系難病に対する革新的治療薬の開発 |
25 | 29 | 井上 治久 | 京都大学 | 難治性疾患創薬シーズの探索と薬剤安全性評価法開発 |
25 | 29 | 江良 択実 | 熊本大学 | 外来因子フリー難病由来iPS細胞のライブラリー構築とそれを使った疾患モデルと薬剤開発 |
25 | 29 | 岡野 栄之 | 慶應義塾大学 | 精神・神経疾患特異的iPS細胞を用いた創薬研究 |
25 | 29 | 梅澤 明弘 | 国立成育医療研究センター | 小児難病患者及び成育疾患患者由来iPS細胞の樹立と薬剤スクリーニング系の確立 |
25 | 29 | 門脇 孝 | 東京大学 | 疾患由来iPS細胞を利用した難治性疾患の創薬研究 |
27 | 29 | 佐伯 久美子 | 国立国際医療研究センター | ヒトiPS 細胞由来褐色脂肪細胞を用いた新規糖尿病治療薬の開発 |
25 | 29 | 高橋 政代 | 理化学研究所 | 滲出型加齢黄斑変性に対する自家iPS細胞由来網膜色素上皮シート移植に関する臨床研究 |
27 | 29 | 澤 芳樹 | 大阪大学 | 保険収載を目指した骨格筋筋芽細胞シート移植による心筋再生治療の実用化研究事業 |
27 | 29 | 田中 里佳 | 順天堂大学 | 難治性四肢潰瘍患者を対象とした自己末梢血単核球生体外増幅培養細胞移植による血管・組織再生治療 |
27 | 29 | 関矢 一郎 | 東京医科歯科大学 | 滑膜幹細胞による変形性膝関節症(軟骨・半月板)の再生医療の実用化 |
27 | 29 | 江藤 浩之 | 京都大学 | 同種血小板輸血製剤の上市に向けた開発 |
27 | 29 | 神崎 正人 | 東京女子医科大学 | 自己皮膚由来培養線維芽細胞シートを用いた肺気漏閉鎖 |
27 | 29 | 澤 芳樹 | 大阪大学 | 重症心不全に対するiPS細胞由来心筋細胞シート移植の治験を目指した心筋再生治療の実現化研究 |
27 | 29 | 寳金 清博 | 北海道大学 | 新たな培養・移植・イメージング技術を駆使した自己骨髄間質細胞移植による脳梗塞再生治療 |
27 | 29 | 梅澤 明弘 | 国立成育医療研究センター | 臨床利用のための新規ES細胞の樹立とストック作製に関する研究 |
3. 課題評価委員会
書面評価:平成29年12月11日~平成30年1月4日
4. 課題評価委員
5. 評価項目
- 研究開発達成状況について
- 研究開発成果について
- 実施体制
- 今後の見通し
- 総合評価
6.総評
本事業では、「再生医療等安全性確保法」に基づく臨床研究を実施すること、企業等の協力を得ながらプロトコールを組み医師主導治験を実施すること等を目標とし、再生医療の早期実用化を目指しています。
各課題における臨床研究又は医師主導治験の実施については、一部の課題でスケジュールの遅れが見られたものもありましたが、概ね計画通りに進み、一定の成果が得られているとの評価でした。また、いくつかの課題において、PMDAとの薬事戦略相談が実施され、PMDAとの合意形成がなされた後に、医師主導治験の準備又は実施がなされたことも高く評価されました。臨床研究又は医師主導治験の実施を目的としない課題については、非臨床試験の試験方法の確立等の具体的な成果が得られたことが評価されました。
最終更新日 平成30年4月2日