再生医療研究開発課 再生医療実用化研究事業における令和元年度課題評価結果(事後)について
令和2年2月
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
戦略推進部再生医療研究課
令和元年度「再生医療実用化研究事業」の事後評価結果を公表します。
1.事後評価の趣旨
事後評価は、各課題等の研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業等の運営の改善に資することを目的として実施します。
再生医療実用化研究事業では、本事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に課題評価委員会において書面による事後評価を実施しました。
2.事後評価対象課題
開始年度 | 終了年度 | 研究開発代表者 | 研究開発機関名 | 研究開発課題名 |
---|---|---|---|---|
H29 | R1 | 福田 恵一 | 慶應義塾大学 | iPS細胞を用いた再生心筋細胞移植による重症心不全治療法の確立 |
H29 | R1 | 佐藤 正人 | 東海大学 | 同種細胞シートを用いた変形性膝関節症に対する再生医療の実現 |
H29 | R1 | 関矢 一郎 | 東京医科歯科大学 | 変形性膝関節症に対する滑膜幹細胞の関節内注射 |
H29 | R1 | 中島 康晴 | 九州大学 | 高密度スキャフォールドフリー脂肪由来幹細胞構造体を用いた骨軟骨組織再生の実用化推進臨床研究 |
H29 | R1 | 土屋 周平 | 名古屋大学 | 骨髄由来間葉系細胞による顎骨再生療法の評価と臨床展開 |
H29 | R1 | 金田 安史 | 大阪大学 | 革新的ハイブリッド細胞療法の創出を目指した研究 |
H29 | R1 | 朝比奈 泉 | 長崎大学 | 難治性唾液腺萎縮症に対する高機能細胞治療薬E-MNCに関する臨床研究 |
H29 | R1 | 長村 登紀子 | 東京大学 | 同種臍帯由来間葉系細胞を用いた重症急性移植片対宿主病に対する医師主導治験を目指した研究 |
H29 | R1 | 黒田 良祐 | 神戸大学 | 自家末梢血CD34陽性細胞移植による骨・血管再生療法に関する医師主導治験 |
H29 | R1 | 金子 周一 | 金沢大学 | 医師主導治験による肝硬変に対する自己皮下脂肪組織由来再生(幹)細胞を用いる治療開発 |
H29 | R1 | 星 和人 | 東京大学 | 長期保存型3次元再生皮下軟骨の医師主導治験の実施 |
H30 | R1 | 関矢 一郎 | 東京医科歯科大学 | 自家滑膜幹細胞の半月板損傷を対象とする医師主導治験 |
R1 | R1 | 木下 茂 | 京都府立医科大学 | 培養角膜内皮細胞を用いた水疱性角膜症に対する革新的再生医療の社会還元 |
3.課題評価委員会
書面評価:令和元年12月9日~令和2年1月7日
評価委員については以下のPDFファイルをご覧ください。
評価委員一覧
4,評価項目
1.研究開発達成状況について
・所要の目的を達成したか
2.研究開発成果について
・研究成果の学術的・国際的・社会的意義がどの程度あるか
・成果は医療分野の進展に資するものであるか
・成果は新技術の創出に資するものであるか
・成果は社会的ニーズへ対応するものであるか
・必要な知的財産の確保がなされたか
・専門学術雑誌への発表並びに学会での講演及び発表など科学技術コミュニケーション活動(アウトリーチ活動)が図られていたか
3.実施体制
・研究開発が効果的・効率的に実施されたか
・十分な連携体制が構築されていたか
・生命倫理、安全対策に対する法令等を遵守していたか
・若手研究者のキャリアパス支援が図られていたか
4.今後の見通し
・今後、研究開発成果のさらなる展開が期待できるか
5.総合評価
・上記1.~4.を勘案しつつこれらと別に10段階評価により評点を付し、総合評価をする。
・所要の目的を達成したか
2.研究開発成果について
・研究成果の学術的・国際的・社会的意義がどの程度あるか
・成果は医療分野の進展に資するものであるか
・成果は新技術の創出に資するものであるか
・成果は社会的ニーズへ対応するものであるか
・必要な知的財産の確保がなされたか
・専門学術雑誌への発表並びに学会での講演及び発表など科学技術コミュニケーション活動(アウトリーチ活動)が図られていたか
3.実施体制
・研究開発が効果的・効率的に実施されたか
・十分な連携体制が構築されていたか
・生命倫理、安全対策に対する法令等を遵守していたか
・若手研究者のキャリアパス支援が図られていたか
4.今後の見通し
・今後、研究開発成果のさらなる展開が期待できるか
5.総合評価
・上記1.~4.を勘案しつつこれらと別に10段階評価により評点を付し、総合評価をする。
5.総評
本事業では、「再生医療等安全性確保法」に基づく臨床研究を実施すること、企業等の協力を得ながらプロトコールを組み医師主導治験を実施すること等を目標とし、再生医療の早期実用化を目指しています。
各課題における臨床研究又は医師主導治験の実施については、一部の課題でスケジュールの遅れが認められたものもありましたが、概ね計画通りに進み、一定の成果が得られていると評価されました。なお、一部の課題は、結果から有効性が推測される等、実用化に向けた工程の加速化への期待から、高く評価されました。
最終更新日 令和2年2月20日