再生医療研究開発課 再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療等の産業化に向けた評価手法等の開発)における平成29年度課題評価結果について

平成30年12月
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
戦略推進部再生医療研究課

平成29年度「評価基盤技術開発事業(再生医療等の産業化に向けた評価手法等の開発)」の事後評価結果を公表します。

事後評価

1.事後評価の趣旨

事後評価は、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的として実施します。

再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療等の産業化に向けた評価手法等の開発)では、本事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に課題評価委員会において書面審査による事後評価を実施しました。

2.事後評価対象課題

開始年度 終了年度 研究開発代表者 研究開発機関名 研究開発課題名
28 29 木村 徹 大日本住友製薬株式会社 パーキンソン病に対する機能再生療法に用いる iPS細胞由来神経細胞製剤の開発
28 29 井家 益和 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 皮膚再建に用いる同種培養皮膚の基礎研究ならびに製品開発
28 29 畠 賢一郎 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 移植に用いる間葉系幹細胞の評価ならびに製品開発
28 29 麻生 雅是 セルジェンテック株式会社 家族性LCAT欠損症治療用加工ヒト脂肪細胞の製剤の品質・安全性・有効性の評価と治験実施
28 29 岩田 隆紀 東京女子医科大学 同種歯根膜幹細胞シートの安全性・有効性評価指標の確立と歯周組織の再建
28 29 金井 信雄 東京女子医科大学 体性幹細胞シート製品における迅速品質管理法の開発

3.課題評価委員会

書面評価:平成30年6月13日~7月20日

4.課題評価委員

評価委員8名

5.評価項目

  1. 研究開発進捗状況について
  2. 研究開発成果について
  3. 実施体制
  4. 今後の見通し
  5. 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
  6. 総合評価

6.総評

本事業では、我が国の再生医療等製品の優れた技術シーズの製品化を促進させるべく、承認審査、適合性評価等に当たって事業者が示すべき安全性・有効性等の評価手法の開発を行っています。

平成29年度に終了した6課題については、個々の再生医療等製品に特有となる安全性・有効性及び製造・加工プロセス変更時の同等性等に関する合理的な評価手法の開発について、一定の成果が得られており、全ての課題において概ね優れているとの評価でした。また、いくつかの課題において、本事業で開発した評価手法等を踏まえ、再生医療等製品の産業化に向けた開発の道筋を示すことができたことは高く評価されました。
本事業で得られた成果は、研究成果報告書及び事業報告書にて公開することに加え、成果報告会においても前広に報告したことで、後続の再生医療等製品の産業化基盤の構築に貢献することに期待します。

本事業で得られた成果は、研究成果報告書及び事業報告書にて公開することで、後続の再生医療等製品の産業化基盤を構築することに貢献していきます。

掲載日 平成30年12月21日

最終更新日 平成30年12月21日