再生医療研究開発課 再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(再生医療産業化促進基盤整備)における事後評価結果(令和3年度終了課題)について
令和3年度に終了した「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(再生医療産業化促進基盤整備)」の事後評価結果を公表します。
事後評価
1.事後評価の趣旨
事後評価は、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的として実施します。
再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(再生医療産業化促進基盤整備)において、本事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に課題評価委員会において書面審査およびヒアリング審査による事後評価を実施しました。
2.事後評価対象課題
事後評価対象は1課題で、令和元年度に採択され、令和3年度末に3年間の研究開発期間が終了したものです。
研究開発課題名 | 研究開発代表者 | 所属機関・役職 |
---|---|---|
細胞製造性に基づくスケールアップ技術の研究開発と製造技能・技術の伝播を目指した人材育成システムの開発 | 紀ノ岡 正博 | 大阪大学 大学院工学研究科 教授 |
3.課題評価委員会
書面審査:令和4年5月27日~6月13日
ヒアリング審査:令和4年7月1日
4.評価項目
1. 研究開発進捗状況2. 研究開発成果
3. 実施体制
4. 今後の見通し
5. 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
6. 総合評価
5.総評
本事業は、「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業」のうち、再生医療の産業化に資する再生医療等製品の実用化製造を目指し、製造の安定性や再現性の確保、機械化・自動化による製造の効率化、製造に関わる低コスト化等を検討しながらスケールアップ製造技術を開発する委託研究事業です。本事業では、製造基盤技術の開発に加えて、再生医療分野を支える企業人材の開発や製品化の促進に資する戦略構築も重要な課題となっています。
評価対象課題では、iPS細胞を原料とした再生医療等製品製造における未分化細胞の大量培養技術と商業生産スケールの心筋細胞、網膜色素上皮細胞への再現性の高い分化誘導工程手順の構築、充てん・凍結作業、工程資材・原料等の調達と導入、無菌操作環境維持、保管・輸送等に関わる技術の構築、およびそれらの技術の伝搬を目的とした人材教育システムの構築を目的とし、研究開発が実施されました。
事後評価の結果、計画した目標を上回る成果が得られ、今後の展開にも期待できると評価されました。
掲載日 令和4年9月2日
最終更新日 令和4年9月2日