疾患基礎研究課 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業/腎疾患実用化研究事業(合同)における令和元年度 課題評価結果について

令和元年度「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業/腎疾患実用化研究事業(合同)」の事後評価結果を公表します。

事後評価

1.事後評価の趣旨

事後評価は、課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業等の運営の改善に資することを目的として実施します。

循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業/腎疾患実用化研究事業(以下、本研究事業)では、評価委員会を以下の日程で開催し、本研究事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査・面接審査にて事後評価を実施しました。

2.事後評価委員会

開催日:令和2年1月21日

3.事後評価対象課題

4.事後評価委員

5.評価項目

  • 研究開発達成状況
  • 研究開発成果
  • 実施体制
  • 今後の見通し
  • 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
  • 総合評価

6.総評

循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用会事業では、健康日本21(第二次)や未来投資戦略2017で掲げられている健康寿命の延伸を目指し、がん以外の生活習慣病の病態解明や予防法・治療法の確立、生活習慣病患者の生活の質の維持・向上などの幅広いテーマを対象に、基礎から実用化までの一貫した研究開発を推進しています。

腎疾患実用化研究事業では、「腎疾患対策のさらなる推進を目指して」や「医療分野研究開発推進計画」等に基づき、腎疾患の病態解明や診断法の開発、治療法の開発、ガイドライン作成および更新に資するエビデンス創出など、新規透析導入患者減少の早期実現を目的とした研究を推進しています。

両事業では、平成29年度に「糖尿病腎症の発症・重症化予測とそれに基づく予防に関する研究(①基礎的研究、②臨床研究)」および「心腎連関のメカニズム解明および新規治療法の開発」の2分野に対して合同公募を行い、合同課題評価委員会による審査を経て、4課題を採択いたしました。評価委員会では、本年度終了するこの4課題に対して事後評価を行いました。

「糖尿病腎症の発症・重症化予測とそれに基づく予防に関する研究(①基礎的研究)」の2課題が優れた成果が得られていると評価され、「糖尿病腎症の発症・重症化予測とそれに基づく予防に関する研究(②臨床研究)」が一定の成果が得られていると評価されています。

一方で、「心腎連関のメカニズム解明および新規治療法の開発」が十分な成果が得られていないと評価されています。

最終更新日 令和2年3月11日