疾患基礎研究課 慢性の痛み解明研究事業における平成27年度 課題評価結果について
平成27年度「慢性の痛み解明研究事業」の中間評価結果を公表します。
中間評価
1.中間評価の趣旨
中間評価は、研究開発課題について、情勢の変化や研究開発の進捗状況を把握し、これを基に適切な予算配分や研究開発計画の見直し、課題の中断・中止を含めた研究開発計画変更の要否の確認等を行うことにより、研究開発運営の改善及び機構の支援体制の改善に資することを目標として実施します。
慢性の痛み解明研究事業(以下、本研究事業)では、効率的かつ効果的な研究開発を推進し、限られた原資を有効に活用し、研究開発支援を適切に実施すること等をねらいとし、本研究事業における中間評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査及び面接(ヒアリング審査)にて中間評価を実施しました。
慢性の痛み解明研究事業(以下、本研究事業)では、効率的かつ効果的な研究開発を推進し、限られた原資を有効に活用し、研究開発支援を適切に実施すること等をねらいとし、本研究事業における中間評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査及び面接(ヒアリング審査)にて中間評価を実施しました。
2.中間評価委員会
開催日:平成28年1月8日
3.中間評価対象課題
4.中間評価委員
5.評価項目
- 研究開発進捗状況について
- 研究開発成果について
- 実施体制
- 今後の見通し
- その他、総合的に勘案すべき事項
- 総合評価
6.総評
本事業は、原因が明らかでなく対応に苦慮する痛みや、適切な対応を行っているにもかかわらず残存する痛みを対象に、画期的治療法を開発する上での客観的指標に基づく介入群の設定あるいは治療法に資するシーズを発見することを目標としています。
評価委員会では、総じて各研究課題において、当初の計画通りの進捗状況であり、一定の成果が得られていると評価されました。なかでも、新規の作用機序を持つ治療薬の開発や、痛みの慢性化に重要な神経回路の解明、希少な難治性疼痛疾患の変異遺伝子の同定、認知行動療法に関する医療職向けの教育コンテンツの開発等の着実な成果が認められ、次年度に向けて、さらなる進展が期待できるとされました。
その一方で、一部の課題では研究の意義は評価されたものの、倫理審査委員会の承認の遅れや症例登録の遅れがみられると指摘された課題もあり、課題間で評価に差がみられました。
以上の中間評価の結果、今回評価対象となった9課題すべての研究継続の妥当性が認められたため、平成28年度も9課題を継続することとしました。
最終更新日 平成29年3月28日