疾患基礎研究課 慢性の痛み解明研究事業における令和元年度 課題評価結果について

令和元年度「慢性の痛み解明研究事業」の事後評価結果を公表します。

事後評価

1.事後評価の趣旨

事後評価は、課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業等の運営の改善に資することを目的として実施します。

慢性の痛み解明研究事業(以下、本研究事業)では、評価委員会を以下の日程で開催し、本研究事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査及び面接(ヒアリング審査)にて事後評価を実施しました。

2.事後評価委員会

開催日:令和元年11月22日

3.事後評価対象課題

4.事後評価委員

5.評価項目

  • 研究開発達成状況
  • 研究開発成果
  • 実施体制
  • 今後の見通し
  • 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
  • 総合評価

6.総評

本研究事業は、原因が明らかでなく対応に苦慮する痛みや、適切な対応を行っているにもかかわらず残存する痛みを対象に、画期的治療法を開発する上での客観的指標に基づく介入群の設定あるいは治療法に資するシーズを発見することを目標としています。

評価委員会では、今年度で終了する7課題を対象としました。

評価対象となった7課題のうち

  • 6課題は、計画どおり進捗していると評価されました。特に、中枢性脳卒中後疼痛の客観的指標の探索と革新的非侵襲脳刺激治療法開発に関する研究、遷延性術後疼痛の病態解明およびその予防に関する研究、線維筋痛症の精神神経免疫学的側面からの病態解明と評価法開発に関する研究は、計画以上の進捗と優れた成果を得たとして高く評価されました。
  • 1課題は、口腔顔面領域神経障害性疼痛の遺伝子要因に関する研究を行いましたが、現時点で目標として掲げられたリスクマーカーの同定に至っておらず、計画どおり進捗していないと評価されました。

今回評価対象となった課題については、一部計画どおりの進捗が十分認められなかった課題はあるものの、多くの課題が概ね期待どおりの進捗と成果が認められたと評価されました。

最終更新日 令和2年1月17日