革新的先端研究開発課 革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST, PRIME)
ストレスへの応答と疾病発症に至るメカニズムの解明
【研究開発目標】ストレスへの応答と病態形成メカニズムの解明
研究開発領域概要
本研究開発領域では、物理的、化学的、生物学的、あるいは心理・精神的ストレスにより引き起こされる分子・細胞レベルから個体レベルまでの様々な段階における生体応答を統合的に解析し、個体レベルでのストレスへの応答と疾病発症に至るメカニズムを科学的に理解することを目指します。
私たちの身の回りには様々なストレスが存在し、近年のコロナ禍における生活習慣や社会環境の変化により新たなストレスも生じています。これらのストレスが引き金となる疾病の発症を予防することは、私たちのQOLの向上を図る上で重要です。しかし、多様なストレスに対する生体応答を客観的かつ正確に捉えることは難しく、どのようなストレス暴露が個体の恒常性破綻を引き起こし疾病発症に至るのか、そのメカニズムの多くは不明なままです。そのため、ストレス暴露に対する生体の危険信号を早期に捉えストレス暴露に対する生体の危険信号を早期に捉え、疾病発症を未然に防ぐことが求められています。
本研究開発領域では、以下の達成を目指します。
(Ⅰ)ヒトのストレス暴露により変動する生体情報を正確、詳細かつ長期的に取得できる新規測定デバイスや
信号処理技術等の新規技法の創出
(Ⅱ)ヒトのストレス状態を客観的に評価できるマーカーやストレスによる疾病発症を予測できるマーカーの
同定とその病態生理学的意義の解明(ウェットなバイオマーカーに加え、画像・デジタルバイオマーカー
や新しい視点のマーカーを含む)
(Ⅲ)疾病発症予防への応用を見据えた、ヒトのストレスに対する適応・回避システムの解明、ならびに
その破綻から疾病発症に至るメカニズムの解明
発足年度
令和5年度
評価・運営体制
研究開発総括(プログラムスーパーバイザー/PS)
磯 博康国立健康危機管理研究機構 グローバルヘルス政策研究センター センター長
研究開発副総括(プログラムオフィサー/PO)
一條 秀憲東京科学大学 総合研究院高等研究府 特別栄誉教授
関谷 毅大阪大学 産業科学研究所 教授
アドバイザー
青木 伊知男量子科学技術研究開発機構 量子医科学研究所 上席研究員
淺原 弘嗣東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 教授
梅田 聡慶應義塾大学 文学部心理学専攻 教授
小川 公一塩野義製薬株式会社 創薬疾患研究所 グループ長
小田切 優子東京医科大学 公衆衛生学分野 講師
鈴木 匡理化学研究所 開拓研究本部 主任研究員
須藤 信行九州大学 大学院医学研究院 教授
中山 啓子東京科学大学 副学長/東北大学 大学院医学系研究科 教授
夏目 徹産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門 首席研究員
濵﨑 洋子京都大学 iPS細胞研究所 教授
森 泰生(元)京都大学 大学院工学研究科 教授
吉内 一浩東京大学 医学部附属病院心療内科 病院教授
パンフレット
最終更新日 令和7年4月3日