医療技術研究開発課 免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(移植医療技術開発研究分野)における平成27年度 課題評価結果について

平成27年度「免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(移植医療技術開発研究分野)」の中間評価及び事後評価結果を公表します。詳細は各項目をご覧ください。

中間評価

1.中間評価の趣旨

中間評価は、研究開発課題について、情勢の変化や研究開発の進捗状況を把握し、これを基に適切な予算配分や研究開発計画の見直し、課題の中断・中止を含めた研究開発計画変更の要否の確認等を行うことにより、研究開発運営の改善及び機構の支援体制の改善に資することを目標として実施します。

免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(移植医療技術開発研究分野)(以下、本研究事業)では、効率的かつ効果的な研究開発を推進し、限られた原資を有効に活用し、研究開発支援を適切に実施すること等をねらいとし、本研究事業における中間評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査及び面接(ヒアリング審査)にて中間評価を実施しました。

2.中間評価委員会

開催日:平成28年1月13日

3.中間評価対象課題

4.中間評価委員

5.評価項目

  • 研究開発進捗状況について
  • 研究開発成果について
  • 実施体制
  • 今後の見通し
  • その他、総合的に勘案すべき事項
  • 総合評価

6.総評

本事業は、臓器移植、造血幹細胞移植及び組織移植について、安全かつ良好な成績が期待できる標準的治療の開発に関する研究を推進し、国や関係者が関連法令に規定された取組を着実に進めることを目的としています。

評価委員会ではほとんどの研究課題は当初の計画通りに進捗していて、成果も差はあれ上がりつつあると判断しました。なかでも、我が国の造血幹細胞移植の課題の抽出、非血縁幹細胞移植でのデーターベースの構築、造血幹細胞移植データーの一元化、などから移植成績向上への施策、国際的情報発信、移植用品質管理、関連人材育成に向けて成果が上げられつつあると判断しました。また、脳死臓器提供においてもドナー管理、評価法の構築は成績向上へ寄与するものと期待されました。

一方、研究計画、研究体制の問題、対象症例が少ない分野、などで登録症例の遅れ、また目標のガイドライン策定への進捗度、類似研究領域との棲み分けと連携、等での課題が指摘されました。

以上、各研究の進捗状況およびその成果からみた中間評価の結果、今回評価対象となった9課題すべての研究継続の妥当性が認められ平成28年度も継続することとしました。

事後評価

1.事後評価の趣旨

事後評価は、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び運営の改善に資することを目的として実施します。

免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(移植医療技術開発研究分野)(以下、本研究事業)では、評価委員会を以下の日程で開催し、本研究事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査及び面接(ヒアリング審査)にて事後評価を実施しました。

2.事後評価委員会

開催日:平成28年1月13日

3.事後評価対象課題

4.事後評価委員

5.評価項目

  • 研究開発進捗状況について
  • 研究開発成果について
  • 実施体制
  • 今後の見通し
  • その他、総合的に勘案すべき事項
  • 総合評価

6.総評

本事業は、臓器移植、造血幹細胞移植及び組織移植について、安全かつ良好な成績が期待できる標準的治療の開発に関する研究を推進し、国や関係者が関連法令に規定された取組を着実に進めることを目的としています。

評価委員会では、臓器移植と造血幹細胞移植についての4課題を対象としました。

臓器移植分野では、心臓移植待機患者(補助人工心臓装着)管理の在宅管理システム構築に向けた研究は今後の更なる検討と課題抽出が求められ、一部の課題では症例登録の遅れ等により成果が十分ではなかったと評価されました。

造血細胞移植の課題については、移植後日和見感染症に対する新規治療法および多ウイルス特異的T細胞調整法の確立および新たな造血幹細胞移植法の開発は本分野の重要な課題として位置づけられ、成果が上がっており、今後も開発や実用化に向けた研究を推進していくことが望まれました。

最終更新日 平成29年3月28日