医薬品研究開発課 先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業 事後評価結果(令和5年度終了課題)
先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業における事後評価結果(令和5年度終了課題)を公表します。
1.事後評価の目的
研究開発課題等について、実施状況、成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的とする。
2.課題評価委員会
開催日:令和5年9月6日・9月7日
3.評価項目
書面審査及びヒアリング審査の評価項目は、次のとおりとした。
- 研究開発達成状況
- 研究開発計画に対する達成状況はどうか
- 研究開発成果
- 予定していた成果が着実に得られたか
- 成果は医療分野の進展に資するものであるか
- 成果は新技術の創出に資するものであるか
- 成果は社会的ニーズへ対応するものであるか
- 必要な知的財産の確保がなされたか(※1)
- 実施体制
- 研究開発代表者を中心とした研究開発体制が適切に組織されていたか
- 十分な連携体制が構築されていたか
- 今後の見通し
- 今後、研究開発成果のさらなる展開が期待できるか
- 事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
- 企業導出を達成したか、近いうちに達成可能か(※1)
- 企業が活用可能な戦略的特許を出願し、登録に至ったか。あるいはノウハウを獲得したか(※1)
- 生命倫理、安全対策に対する法令等を遵守していたか
- 若手研究者のキャリアパス支援が図られていたか
- 専門学術雑誌への発表並びに学会での講演及び発表など科学技術コミュニケーション活動(アウトリーチ活動)が図られていたか
- アカデミアの研究開発課題に対して十分な支援を行ったか、支援により導出を達成させたか(※2)
- 総合評価
- 1~5を勘案しつつ総合評価をする。
(※1)当該審査項目は、支援班には適用しない。
(※2)当該審査項目は、支援班にのみ適用する。
4.事後評価対象課題および事後評価報告書
【1-1】先端的バイオ創薬等の開発支援スキームを確立するための研究(支援班)
採択 年度 (令和) |
終了 年度 (令和) |
研究開発課題名 | 代表機関名 | 役職 | 研究開発代表者名 | 事後評価報告書 |
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1 | 5 | 先端的バイオ創薬等技術創出に向けての包括的支援体制の構築 | 東北大学 | 学術研究員 | 小泉 智信 | ダウンロード |
【2-1】大型・複合型研究開発課題(要素技術の組み合わせ等)
採択 年度 (令和) |
終了 年度 (令和) |
研究開発課題名 | 代表機関名 | 役職 | 研究開発代表者名 | 事後評価報告書 |
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1 | 5 | 完全ヒト抗体×ファージライブラリによる組織特異的移行性抗体AccumBodyの開発と次世代複合バイオロジクスへの応用 | 鹿児島大学 | 教授 | 伊東 祐二 | ダウンロード |
1 | 5 | デリバリーと安全性を融合した新世代核酸医薬プラットフォームの構築 | 大阪大学 | 教授 | 小比賀 聡 | ダウンロード |
1 | 5 | 超汎用性即納型T細胞製剤の開発 | 京都大学 | 教授 | 河本 宏 | ダウンロード |
1 | 5 | 安全な遺伝子治療を目指した万能塩基編集ツールの創出 | 東京大学 | 教授 | 濡木 理 | ダウンロード |
1 | 5 | 次世代血液脳関門通過性ヘテロ核酸の開発による脳神経細胞種特異的分子標的治療とブレインイメージング | 東京医科歯科大学 | 教授 | 横田 隆徳 | ダウンロード |
【2-2】個別要素技術に関する研究開発課題(モダリティ・周辺技術)
採択 年度 (令和) |
終了 年度 (令和) |
研究開発課題名 | 代表機関名 | 役職 | 研究開発代表者名 | 事後評価報告書 |
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1 | 5 | 核酸医薬への応用を目指した非環状型人工核酸の開発 | 名古屋大学 | 教授 | 浅沼 浩之 | ダウンロード |
1 | 5 | 細胞質に直接導入できる膜透過性オリゴ核酸分子の開発 | 名古屋大学 | 教授 | 阿部 洋 | ダウンロード |
1 | 5 | 生体組織イメージングに基づいたバイオ医薬品の新規評価基盤技術の開発 | 医薬基盤・健康・栄養研究所 | 招へいプロジェクトリーダー | 石井 優 | ダウンロード |
1 | 5 | 安定構造を持つ網羅的低分子ヒト抗体生成モデル | 東京大学 | 教授 | 石川 俊平 | ダウンロード |
1 | 5 | 先端的医療技術に対する全臓器・全身スケールでの評価技術基盤の開発 | 東京大学 | 教授 | 上田 泰己 | ダウンロード |
1 | 5 | 遺伝子改変T細胞療法の有効性を高めるための選択的制御遺伝子(SRG)の開発 | 自治医科大学 | 客員教授 | 小澤 敬也 | ダウンロード |
1 | 5 | 難治性がんを標的とした先端的がん特異的抗体創製基盤技術開発とその医療応用 | 東北大学 | 教授 | 加藤 幸成 | ダウンロード |
1 | 5 | 糖鎖付加人工金属酵素による生体内合成化学治療 | 理化学研究所 | 主任研究員 | 田中 克典 | ダウンロード |
1 | 5 | ゲノム編集iPS細胞による遊走性を利用した悪性神経膠腫に対する遺伝子細胞療法の研究開発 | 慶應義塾大学 | 教授 | 戸田 正博 | ダウンロード |
1 | 5 | 遺伝性難治疾患治療のための超高精度遺伝子修正法の確立 | 大阪大学 | 教授 | 中田 慎一郎 | ダウンロード |
1 | 5 | 次世代がん治療用ワクシニアウイルスの研究開発 | 鳥取大学 | 教授 | 中村 貴史 | ダウンロード |
1 | 5 | 高分子ナノテクノロジーを基盤とするバイオ医薬品送達システムの開発 | 東京工業大学 | 教授 | 西山 伸宏 | ダウンロード |
1 | 5 | 人工エクソソームを用いた革新的免疫制御法の開発 | 金沢大学 | 教授 | 華山 力成 | ダウンロード |
1 | 5 | 拡張結晶スポンジ法によるタンパク質の革新的分子構造解析 | 京都大学 | 准教授 | 藤田 大士 | ダウンロード |
1 | 5 | 抗体薬物複合体の高機能化を実現する生体高親和性ケミストリーの確立 | 東京医科歯科大学 | 教授 | 細谷 孝充 | ダウンロード |
1 | 5 | 新規ゲノム編集技術を用いた次世代CAR-T細胞療法の開発 | 東京大学 | 教授 | 真下 知士 | ダウンロード |
【2-3】次世代技術に関する萌芽的研究開発課題
採択 年度 (令和) |
終了 年度 (令和) |
研究開発課題名 | 代表機関名 | 役職 | 研究開発代表者名 | 事後評価報告書 |
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1 | 5 | 高性能中分子医薬のスマートデザイン基盤技術開発 | 東京工業大学 | 准教授 | 門之園 哲哉 | ダウンロード |
1 | 5 | 二重特異性を有する完全ヒト抗体の迅速取得とそのシームレスな最適化 | 東京大学 | 講師 | 瀬尾 秀宗 | ダウンロード |
※次世代技術に関する萌芽的研究開発課題(令和3年度終了課題)
【3-1】次世代ワクチンの基盤技術開発課題
採択 年度 (令和) |
終了 年度 (令和) |
研究開発課題名 | 代表機関名 | 役職 | 研究開発代表者名 | 事後評価報告書 |
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3 | 5 | 気道感染ウイルスに対する次世代型ナノゲル噴霧ワクチンに関する研究開発 | 千葉大学 | 卓越教授 | 清野 宏 | ダウンロード |
3 | 5 | 脂質ナノ粒子を基盤としたワクチンプラットフォームの構築 | 大阪大学 | 特任教授 | 吉岡 靖雄 | ダウンロード |
(公募枠毎に研究開発代表者名五十音順、敬称略)
5.総評
本事業は、我が国のバイオ医薬品の国際競争力を強化するため、バイオ医薬品の創出に関する基盤技術を開発するとともに、それら要素技術の組合せ、最適化によるバイオ医薬品等に関する強固な技術基盤を形成し、企業導出を目指します。
【評価概略】
令和5年度に終了する26課題を対象に事後評価を実施しました。
【評価結果】
課題評価委員会における事後評価各研究開発課題の総合評点は8.5~4.6点に分布し、総合評点平均は6.7点、うち21課題は、計画した成果を上回る成果が得られた又は計画した成果が得られた、うち5課題は、目標達成に向けての取り組みと進捗は認められるものの、計画した成果目標に到達していない部分があると評価されました。
本事業は、令和5年度が事業最終年度となりますが、本評価結果については、日本医療研究開発機構において、今後の事業実施に活用してまいります。
最終更新日 令和6年9月2日