第一期中長期計画期間におけるプロジェクト 戦略推進部

概要

戦略推進部は、再生医療研究課、難病研究課、がん研究課、脳と心の研究課、感染症研究課、の5つの課から構成されています。これらの課では、早期診断・新たな治療法(免疫療法)等を通じた生存率の向上を目的とした「ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト」、精神・神経疾患対策等による健康寿命の拡大に向けた「脳とこころの健康大国実現プロジェクト」、治療・診断薬、ワクチン開発等を通じた感染症対策を推進する「新興・再興感染症制御プロジェクト」、難病の病因・病態の解明、画期的な診断・治療法の開発の推進によるQOLの向上を目的とした「難病克服プロジェクト」等の疾患領域対応型のプロジェクトと、iPS細胞・ES細胞等の利活用促進を通じた疾患対応への貢献を目指した「再生医療実現プロジェクト」などの横断型のプロジェクトに取り組んでいます。

再生医療研究課

再生医療の実現化に向け、基礎から臨床段階まで切れ目なく一貫した支援を行うとともに、再生医療関連事業のための基盤整備ならびに、iPS細胞等の創薬支援ツールとしての活用に向けた支援を進めます。  

がん研究課

「がん研究10か年戦略」に基づき、基礎研究の有望な成果を厳選し、実用化に向けた医薬品・医療機器を開発する研究を推進し、臨床研究等へ導出します。また、臨床研究で得られた臨床データ等を基礎研究等に還元し、医薬品・医療機器開発をはじめとするがん医療の実用化を加速します。 

感染症研究課

新型インフルエンザ等多様な感染症から国民及び世界の人々を守るため、感染症に関する国内外での研究を推進するとともに、その成果をより効率的・効果的に治療薬・診断薬・ワクチンの開発等につなげることで、感染症対策を強化します。 

脳と心の研究課

脳全体の神経回路の構造・機能の解明やバイオマーカー開発に向けた研究開発及び基盤整備等を推進するとともに、認知症やうつ病等の精神疾患等の発症メカニズム解明、診断法、適切な治療法の確立を目指します。 

難病研究課

希少・難治性疾患(難病)の克服を目指すため、治療法の開発に結びつくような新しい疾患の病因や病態解明を行う研究、医薬品・医療機器等の実用化を視野に入れた画期的な診断法や治療法及び予防法の開発をめざす研究を推進します。その中で、日本全国の診断がつかずに悩んでいる患者さん(未診断疾患患者)に対して、遺伝学的解析結果等を含めた総合的診断、および国際連携可能なデータベース構築等による積極的なデータシェアリングを行う体制の構築(未診断疾患イニシアチブ(Initiative on Rare and Undiagnosed Diseases(IRUD)))等に取り組んでいます。
また、生活習慣病等の予防、診断、治療、生活の質向上を目指す研究開発も推進しています。 

最終更新日 平成29年9月28日